ヴェアヴォルフ オルデンベルク探偵事務所録 / イラスト：伊藤明十 / C-NOVELS

ヴェアヴォルフ‐人狼―オルデンベルク探偵事務所録 (C・NOVELSファンタジア)

第2回C・NOVELS大賞特別賞受賞作。

人狼の子供を預かった探偵の主人公がとある事件に巻き込まれる話。
「探偵」と名は付いてるもののミステリというより、いわゆる活劇系探偵小説といった方が近いかなぁ。
う、うーん、何か普通に面白くなかった。どういったものを見せたいのか判然としない。
人間社会で生きる「人ならざる者」の苦悩を描く訳でもなく、サスペンス的な面白さがさほどある訳でも無い。ファンタジーのように開き直ったアクションや展開がある訳じゃない。
何だかやること成すこと全てに渡って中途半端すぎる。そして中途半端にやってることがつまらない。
話の構成としてはまとまってるとは思うけど、面白さに繋がらない完成度なんていらない。
こんな小賢しいまとまりよりも、新人賞受賞作なら新人らしい勢いの方が欲しい。