- 作者: 野島けんじ,武藤此史
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2006/10
- メディア: 文庫
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どうやらシリーズ化したらしい、野島けんじさんの作品。
喧嘩仲間のような関係の、直ぐ上の姉が来て巻き起こす恋愛込みドタバタ騒動。
あー、相変わらずキュートは可愛いです。恋心を自覚していない初々しい「少女」なところがたまりません。
それと着々と女の子との関係を増やす主人公が、ハーレム系主人公の王道を直進しますな。素直な性格で嫌いじゃない。
ただし、ストーリーは一本道で単調。起承転結の「転」が無く意外性に欠ける展開。
1巻以上にストーリーはイマイチで、どこまでもキャラ小説的な面白さしか無いかな。
そのせいというか、そのおかげというか、異常にリーダビリティが高いのが不幸中の幸いか。
キャラ小説としてはある程度安定した面白さがあるし、読み易いということで、割と好きなシリーズかもしれない。物語性を考えると、高く評価はしにくい作品だけどさ。
とりあえず、この巻でクローズアップされて、障害が垣間見えた主人公とキュートの恋愛模様がどのように推移していくかこれからも注目ですな。
ところで、前巻から思ってたこととして、キュートに666人の姉がいるという吹っ飛んだ設定はどうなんだろう。
いや、聖書に登場する獣の数666を意識してるのかもしれんけど、無駄に人数多過ぎ。だがそれがいい。