吉永さん家のガーゴイル / イラスト：日向悠二 / ファミ通文庫

吉永さん家のガーゴイル (ファミ通文庫)

えんため受賞作であり、現在のファミ通文庫看板作品。
「半分の月がのぼる空」「しにがみのバラッド。」に続く、「アニメ化された小説の原作積本を、アニメ放送よりも先に消化しよう」企画の第三弾。

福引で吉永さん家に来たガーゴイルが、「門番」のことや「家族」のことについて悩み考えたりするホームコメディ。
動物と喋れる・高い防犯能力を持つガーくんの特徴を生かした連作短編のような展開が上手い。
それぞれじんわりとあったかくなる展開で、良質なホームドラマ。
キャラクターも、プロレスマニアで口の悪い小学生少女という双葉のキャラ造形が非常に新鮮。ガーくんの変に真面目なところや、何気にカッコイイところにも好感が持てる。
そういった、アクの強い登場人物たちが生き生きと動き回ってあるため、読み易い文体の助けもあいまって単純に読んでていて楽しかった。
デビュー作の割には、完成度の高いエンターテイメント小説でしたよ。

久々に何かやろうかで悩み中。
時間が余ってる訳でもなく、暇があれば本やアニメを消化して、ゲームには手付かずの現状を考えれば無謀なのは分かってるんだが……
そもそも、何かをやりたいという訳じゃないから方向性も不透明なんですが……
仮に何かしたとしても、一般的には需要の無い閲覧者置いてけぼりな何かなのは間違いない。
まあ、一番可能性が高いのは、このまま何もやらずに現状維持ですが。