- 作者: 鎌池和馬,灰村キヨタカ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2006/01/10
- メディア: 文庫
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さてさて、電撃の人気シリーズも全然終わる気配が無いまま早8巻目。
状況が大きく動くのっていつ頃になるんでしょうかね。
今回は珍しくヒロイン級の新キャラ投入はなく、今までチョイ役だった白井黒子がメインのお話。
周りを巻き込もうとせずに一人で解決しようとする美琴と、美琴を慕いながら必死で巻き込まれようとする白井黒子の組み合わせが中々よろしかった。
美琴の学校での一面を垣間見る事が出来たし、今まで影の薄かった白井黒子が明確にキャラ立ちした点も好感触。
「若造がァぁぁぁぁ!!」とか「あの類人猿がァァあああああああ!!」とか、白井さんイイキャラしてます。
ただ、話自体は敵キャラや敵対組織がいまいち小物だったこともあり低調。
空間移動・座標移動の対決は駆け引きがあって、それなりに見ごたえがあったけど、戦いに至る背景が弱いかな。
それと、事態収拾に動いた上条君・御坂妹・一方通行・ラストオーダー辺りの扱いが中途半端な感が否めない。せっかくの「真打登場」という場面なんだから、もうちょっと盛り上げようがあったんじゃないかなぁ。
こういう「便利屋」的な扱いをするくらいなら、美琴・白井だけで事件を収めた方がすっきりした気がする。
うーん、白井・美琴がらみの部分が良好だった分、最後の事態収拾の部分が勿体無かった。
しかし、もう当然のようになってるから気にならなかったけど、インデックスの扱いってスフィンクス(上条家の飼い猫)と同等ですよね。
魔術も出てこなかったし、やっぱりこのタイトルって切ない。
「とある家庭の飼猫生活(スフィンクス)」とかでも全然問題ない気が!(暴言)