仮面ライダー響鬼 総括

結局は、途中のスタッフ変更による迷走が最後まで尾を引いた感じ。
スタッフ変更後の雰囲気・登場人物たちの立ち位置の変化による違和感が拭い切れぬまま終わってしまった。
そもそも、マカモウとの対決に何の区切りも付いてない上、「オロチ」が何だったのかよく分からなかった。
最後に、少年の決断と成長を描いて、響との「関係」をはっきりさせるという落とし方は悪くなかったけど、それに至るまでの終盤の展開があまりに駆け足過ぎる。
まあ、コレを見ると、最終回の台本が間に合わなかったっていうんだから、ああいう打ち切り臭いラストになるのも当然なのかねぇ。
終盤のグダグダ間は555を髣髴とさせるションボリ具合でした。
序盤の地味だけど味わい深い作風のままなら、商業的にはアレだけど、大きなお友達には評価されるような佳作になりえただけに、スポンサーのテコ入れによるスタッフ更迭があったことが悔やまれる。
「音撃」という変化球も見事に大暴投で、必殺技・ギミック・アイテム・怪人のデザインとかも好きになれなかったし、最終的には「ダメポ」というしかない作品になってしまったなぁ。
次のカブトにはオーソドックスかつ陳腐でいいから「カッコイイ」ヒーローものを期待したいものです。