GPファイナル前のオリンピック選考状況

オリンピック選考規定に関しては、以下の新聞記事からの引用文を読むよろし。

 今季の対象となる競技会は、GPシリーズ、GPファイナル、その他国際競技会、国内ブロック、国内東西の中から良いものを2競技会。加えて全日本選手権の合計3競技会の合計ポイントになる。五輪候補選手は、10月から12月上旬に世界各地で行われる6つのGPシリーズのうち、日本スケート連盟から振り分けられた1、2大会に出場。GPシリーズの合計ポイント上位6人が出場できるGPファイナル(12月16日開幕)で3位以内に入れば、その時点で五輪代表に内定する可能性がある。GPシリーズのポイントは、優勝600点、2位550点、3位500点。GPファイナルは優勝800点、2位750点、3位700点となっている。

 それ以外では、昨季の成績と今季の全日本選手権までの成績をそれぞれポイント化し、その合計点で決定する。ただし、ポイント差が少なかったり、ケガなどやむを得ない事情があった場合は、考慮するケースもある。昨季のポイントは、村主700点、安藤665点、恩田564点、荒川560点、中野343点。

 なお、トリノ五輪出場は、今年7月1日までに15歳に達することが条件で、9月生まれの浅田真央は条件を満たせず出場できない。

さて、以上のオリンピック選考規定を加味して、現在の各選手の獲得ポイントは下表の通り。
なお、浅田は年齢制限により特例措置が無い限りオリンピック参加資格無いけど、参考値として載せておく。


  昨季 GP1戦目 GP2戦目 GPファイナル 合計
安藤 665点 550 450 結果待ち 1665
恩田 564点 500 500 出場出来ず 1564
荒川 560点 500 500 出場出来ず 1560
村主 700点 300? 550 出場出来ず 1550
中野 343点 500 600 結果待ち 1443
浅田 501点 550 600 結果待ち 1651

 ※ 村主のGP初戦のポイントは某新聞を参考。8位だから250点の気もするけど?
   


見ての通り、オリンピック選考規定になっている昨季ポイントとGPシリーズ2戦の成績から算出されるポイントの合計では、現状で安藤がトップで、恩田・荒川・村主の3人が横一線、中野が一歩下がるという体勢。
ただし、安藤と中野はGPファイナル出場が決まっているので、更なる上積みがある。
GP2戦とGPファイナルのうち、ポイントの高い2戦のポイントを採用するシステムなので、単純な足し算にはならないけど、GPファイナルのポイントが1位:800、2位:750、3位:700なので、6人中6位でも最低550ポイントになる。
仮に、安藤が6位の場合でもGP1戦とGPファイナルで、現状から100ポイントが加算される。
同様に、中野が6位の場合でも、GP2戦とGPファイナルで、現状から50ポイントが加算される。
よって、安藤と2位恩田の差は200ポイント以上に広がるので、故障などでGPファイナル全日本選手権を欠場するとかならない限り、他の候補選手中3人に抜かれるということは無さそう。
もちろん、GPファイナルでもっと上位に入ればこの時点でのほぼ内定が出てしまう可能性もあるかもね。
一方の中野は50ポイントの上積みで、2〜4位の3人との差が100ポイント未満に縮まるので、内定は全日本選手権までもつれ込みそう。


しかし、GPファイナルの結果次第で、浅田がオリンピック選考規定ポイントでトップになるかもしれないってのが何とも。