新人と思いきや「松田篁」さんという作家の、「松田朱夏」名義での初作品らしい。
松田篁名義の作品は一つも読んだこと無いです。


いかにもライトノベルでありがちなミステリだった。
「不思議な掛軸」が死亡事件の謎や解決に、ほとんど関わってこないのが何か肩透かしを食らった気分
頭を使う類のミステリじゃないので、謎の解明や論理は割とどーでもいい感じ。
「犯人」とか、「クリス」の謎とか、ストーリーの流れとか、予想の範囲内過ぎて面白みの欠片もない
キャラクターもステロタイプ過ぎて、印象に乏しい。
終盤の主人公とクリスのやり取りや関係だけは嫌いじゃなかったですが。


まあ、表具の説明に関しては、まったく未知のものだったので割と楽しかったですけどね。
それ以外で目を惹くような部分は特にないです。
特に突出してる部分がなく、下手にまとまっているから逆に印象に乏しい作品になってる気がする。