殺×愛 0 ―きるらぶ ZERO― (富士見ファンタジア文庫)

殺×愛 0 ―きるらぶ ZERO― (富士見ファンタジア文庫)


第7回龍皇杯を勝ち抜いた短編のリライト版。
この作者に関しては、既刊を古本屋で買ったけど読んでないという見事な積みっぷりなので、この作品が初読みとなる


うーむ、素晴らしい。かなりツボにきた。
終わりに向かう世界、あっさりと悲劇に転ぶ危ういバランスの上での現実、どこまでも直球のラブストーリー、素直になれない幼馴染のラブっぷり、主人公の冷めて達観した「仮面」など、私のツボをヒットしまくった。
もうここまでツボ要素が揃うと、出来がいい悪いの話じゃないっすね。マイヒット作品にならない訳が無い
文章のテンポもいいし、一気に読了。すげー楽しかった。
話の終わり方や龍皇杯作品、タイトルに「0」が付いてることを考えると、続刊はほぼ間違いないだろうし続きが待ち遠しい。
久々に、富士見ファンタジアで続きが楽しみな作品に出会えた気がする。よきかなよきかな。


しかし、最近だと日本語に英語のルビをふった二つ名が出てくる作品って増えましたよね。
世界樹」と書いて「アンダーワールド」、「愛と平和の使者」で「パトリオットミサイル」、「害悪細菌」で「グリーングリーングリーン」とかさ。
直感的には関連性がありそうで、直訳的には関係ない英語ルビがふられることがポイントですよね。
まあ、だから何って訳じゃないですが。