- 作者: 萩原麻里,美弥月いつか
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/06/20
- メディア: 文庫
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創刊2ヶ月目の新刊は3冊。その中の3/3。
作者の人は少女向レーベルで活動しつつ、少年向けだと富士見ミステリー文庫でデビュー済(「トキオカシ」)の作者さん。
謎の集会に出くわした主人公が、幼馴染のために自らその集会に踏み込んでいく話。
学園を舞台としたサスペンス。
「集会」の目的がイマイチ釈然とせず、幼馴染の秘密と行動も何だか呆れてしまった。
ミステリ畑に足を突っ込んでる本読みとしては、サスペンスとしての伏線の張り方や、真相の開示、状況の転換が上手くない印象を受ける。
明らかにサスペンスの物語として魅力が欠ける。
あえて言うなら、話の落とし方や幼馴染の秘密などに垣間見える、ある種の「悪意」がちょっと目を引くくらいかな。その「意地の悪さ」が重苦しい空気感を醸し出してる。
んー、特にライトノベルとしての良さがある訳じゃないから、これなら一般小説のサスペンス読んだ方が楽しめると思うよ。