図書館戦争 / 著：有川浩 / 単行本

図書館戦争

本屋大賞を受賞して、アニメ化もしたメディアワークス単行本シリーズの雄。
最新刊まで全て新品で買っておきながら盛大に積んでしまっていたよ。

「メディア良化法」成立後の本が規制された世界で、読書の自由を守るために戦う図書館員達の話。
自衛官風の図書館員の描写がエキセントリックで楽しげ。
成人同人誌に対する規制、児ポ禁問題など、近年話題になっている「表現の規制」がテーマに据えられており、ほどよく皮肉が効いてて色々と響くものがあるなぁ。
笠原の直情的な性格とか、そういった細かい部分で好みと外れてしまった感はあるけど、全体的にはテーマ性込みで良くまとまった完成度の高い一品でした。

しかし、現実の図書館等で扱われることの多い印象がある本だけど、中身を読んで納得。中学生の演説・討論のくだりなんかは、実に中高生に考えさせるような内容になっているわ。