恋空 上下 / 単行本

恋空〈上〉―切ナイ恋物語

恋空〈上〉―切ナイ恋物語

恋空〈下〉―切ナイ恋物語

恋空〈下〉―切ナイ恋物語


映画化もした人気ケータイ小説の単行本。
以下、割とネタバレ満載。というか最初のあらすじでほとんどのストーリーの流れネタバレ
ネタバレがキライな人はスルーしてください。



少女がとある男と恋愛してキスしてイジメにあってセックスしてレイプされて彼氏に助けてもらってセックスして妊娠して流産して不可解な別れをして別な彼氏と付き合った癖簡単に別れて元彼氏とよりを戻して死に別れる話。
とまあ、↑の1・2行でほとんど全て説明できてしまうような内容の無い話に、単行本上下巻の分量を使った水増し度が非常に高いエロ小説
まあ、ようは少女コミックの「レイプから始まる恋愛」のようなトンデモ少女漫画や、レディコミのような女性向けエロ文化の影響を受けた感じの、「イマドキ」少女が好む恋愛感の下に書かれた小説。
ケータイ小説で好まれる「セックス」「レイプ」「悲恋」などのキーワードが入ってるので、まあその辺の層に売れるのは分からないでもないけど、単品の小説としてみると稚拙もいいところ。
恋愛部分は余りにベタな展開で全然面白いとは思えないし、これを純愛とか言ってる人が入るけど、私には主人公の自分勝手なところが鼻に付いた
逆恨みで苛められたりするところは可哀想だとは思うけど、何も問題我無い新しい彼氏をいとも簡単に捨てて元彼のところに走ったところなんかすげー自己中
そもそも、主人公の一人称(何か書き方おかしいところがあるけど)で語られてるのに、全体を通して主人公に共感出来ない時点で私にはこの小説は楽しめないんだろうね。


うーん、正直映画の主演・新垣を連想しながらエロシーンを楽しむのは関の山の三文小説にしか思えませんわ。かなり下種な楽しみ方だとは思いますけどね。