イライラする

ストレス蓄積中。








久々に突っ込みを入れておこう。


根本的に論点がずれている。
最近のニコ動関連の議論は、ニコニコ動画等への違法アップロードによって製作者側が迷惑している、と発言したところから端を発している。
つまりは動画配信サイトによってタダで見れて満足してしまい、DVD購入者が減ってしまうという問題(DVD特典アップロードに至っては悪質)
一方で「動画配信サイトのおかげで、作品を知る人が増えて、宣伝効果が高い」みたいな異見もある。
このように、この議論は宣伝効果と上記のDVD購入者減少のどっちが大きいかという類のもの。正確なデータは取れないので、どうせ水掛け論になるんですけどね。
まあ、ここでは是非については言及しない。
ただ一つ言えることはこの議論において、アニメ製作現場のビジネスモデルを持ち出したり、「売れるような作品を作れ」みたいな意見は筋違い。
よって、せっかく長文を書いてますが、見当違いのこと言ってるなぁ、としか思えない。




以下、蛇足。
一応細かい部分も突っ込んでおこう。
工業技術とアニメ作品とではマーケットが違いすぎる。
極論すれば世界全体がマーケットになり得る工業製品と、子供とオタクしか見ないようなアニメ作品を同じレベルで語れる訳が無い。
というか、正直工業製品云々で何を言いたいのかよく分かりません。


売れるアニメ、売れないアニメなんていうのは所詮結果論。
製作段階で売れないアニメを作ろうとしてる製作者なんている訳が無い。
それなのに、「売れないアニメ」に手を出すな、とか何を言ってるんでしょうか。
そして、ビジネスモデルに関しては勢いだけで書いてるとしか思えないので何とも……
書かれてる内容を見る限り、制作費に関してまったく触れられて無いのですが、30分一話で1000〜2000万くらいかかる制作費をどうやってペイするのか。
そもそも、「業界の改革」なんて机上の空論をスタートラインに語られても説得力が無い。放送局にお金を払って「放送してもらってる」現状とは真逆のことを言ってるし。「業界の改革」とかって文字で書けば五文字で済むけど、そんな簡単なことじゃない。
後は、制作サイドが努力してないみたいな書き方してるけど、その決め付けは失礼な気がするなぁ。現場だって努力して無い訳がない。現状に歯がゆい思いをしてる人は多いだろうけど、どうにもならずにジリ貧になっているんじゃないかねぇ。


そもそも、ニコ動の違法アップロード物を見てる人が「売れるものを作れ」とかいうのは、極論すればベクトル的に万引き犯が「買う気になるような物を(値段で)売れよ」と言ってるようなものだよなぁ。
言い方は悪いけど、盗人猛々しい意見にしか聞こえません。