第78回選抜高校野球大会 2日目

初戦は両高校共に、エース左腕の投手戦。
岐阜城北の尾藤投手は、尾藤ゆうの弟ということで話題先行の選手だと思っていたら、すみません間違いでした。
まさしくエースらしい本格左腕、MAX140を越える左腕って何この超高校級
失点は四球からのワイルドピッチがらみのみという、9回1失点1安打完投。いや、コレは注目の左腕が出てきましたよ。
一関学院も、希望枠の割には頑張った。
ただ、エースの力投に打線が答えられない展開は厳しいね……サヨナラ負けは残念だったけど、夏に戻ってきて欲しいものです。



2戦目は1回戦屈指の好カードである、横浜 vs 履正社
戦前の予想とは裏腹に中々点の入らない投手戦。または貧打戦
川角は好投すると思ってたけど、履正社・魚谷の予想外の熱投がこの展開を生んだね。まさか横浜打線を1点に抑えるとは。
川角は途中までノーヒットの2安打完封勝利。噂どおりの実力でした。次戦は浦川投手の投球も見てみたい。
しかし、白井は凄かったね。個人的に今大会最注目の打者だから、この活躍はすげー嬉しい。



3戦目は注目校・八重山商工の試合。
大嶺の投球が漫画的で面白過ぎる
初回のストレートだけを投げて、三振・四球・三振・盗塁・四球・重盗・三振、という3盗塁3三振というギャグとしか思えない一人相撲で立ち上がり始まり、3回まで7連続を含む8奪三振
この時点で久々に本格派ドクターKが出てきたと衝撃を受けるが、ストレート主体で変化球はスライダーのみという強気のピッチングは、素直すぎるのか徐々に捉えられ4回に八重山が1失点。
そして、試合が大きく動いたのは5回。
ショートエラーがらみで高岡商が1点を入れ、更にピッチャーエラーと四球でワンアウト満塁になる。
そこで三振を取り、ツーアウトになるも次のバッターにセンター前に運ばれて逆転!
……と思いきや、セカンドランナーが三塁を踏み忘れるという笑撃のミスで、結果的に三塁封殺。痛恨のセンターゴロが記録される。
いや、面白かった。(藁)という意味で面白かった。
そこからの展開は完全に高岡の流れが切れて八重山ペースになる。その後高岡商はランナーを出すものの点を入れる事が出来ず最後のバッターも三振でゲームセット。
最終的に大嶺は、毎回奪三振のおまけつき17奪三振2失点完投という鮮烈なデビューを果たす。
完封試合の多い今大会では、2失点完投自体は決して図抜けた結果ではないが、内容が凄かった。
ここまで少ない球種で、強気なピッチングをしてここまで抑えるのは凄い。
ま、崩れそうなところで、高岡商の踏み忘れに助けられたのが大きかったのは確かなんですがね。
いやはや、戦前のコメントもビックマウスだったし、久々に個性(アク)の強い選手を見た気がする。
まあ、次戦は横浜高校だから、今日みたいなピッチングだと2順目に捉えられそうな気もしますけどね。
何にせよ面白い素材であることは確かなので、ここまま順調にいけばドラフトに引っかかるかな?



今日は昨日に比べれば、ずっとネタに溢れた面白い試合だった。
明日は「光星学院 対 関西」が本命かな?
桑鶴・ダースの投手戦になることを期待。
後は早稲田実王監督に感化されて奮起するかどうか。相手が相手だからワンサイドにしないとつまらない試合だ(何