- 作者: マサト真希,橘由宇
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2004/05
- メディア: 文庫
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2巻が出たぞ記念で積み本崩し。
空に憧れる主人公を軸としたどたばた劇。
主要登場人物の感情がストレートに表現されている、気持ちのいい作品。
喜びも悩みも苛立ちも落胆も、直接感情をぶつけ合うようなやり取りがいっそ心地良い。
主人公は、一見皮肉っぽく捻くれてるように見えるが、その実素直な性格。
その主人公が夢を追い求めて進んでいく、その姿勢がある種のスポ根を彷彿とさせる。
文章にはちょっとした癖があり、随所で描写を詰め込みすぎてる文章が見られる。
共同生活中の出来事あたりが、サクサクと描かれているが、これをテンポの良さと見るか、淡々としすぎてると感じるかは人によるかな。
どちらにせよ、中弛み無く一気に読める点は評価したい。
とりあえず最近の電撃の新規シリーズの中では比較的気にいった作品。
続巻は残った伏線を上手く処理できるかが勝負になるでしょうね。