「第18回 好きなライトノベルを投票しよう!! - 2019年上期」投票

lightnovel.jp

正直引っ越しや、ライブや、両親の旅行に付き合ったりで投票作品を精査しきれなかった感じ
投票作品に困ることは全くなかったんだけど、7作品目辺りからは甲乙つけがたい作品が多くて絞り切れず、最終的には雑な投票に
正直、次点群は沢山あったので正直投票作品と大差はない。明日投票したら入れ替わっていたかもね、という作品も多い。
 
 
その次点群を見てみると、やはりラブコメは豊富。
「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」「友達の妹が俺にだけウザい」「子守り男子の日向くんは帰宅が早い。」とかも良かった。
続編ものラブコメとしても、「お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。(3)」は鉄壁の恋愛フラグを持つヒロインが良かった。
その他の新作では、
「黄昏の騎士団、蹂躙、蹂躙、蹂躙す」なんかも現代チートファンタジーとして、歪なキャラ造形が良かった。
異世界最強トラック召喚、いすゞ・エルフ」は出オチになりそうな作品ながら1巻はトラックの勢いで持っていけていた。ただ、まあ、2巻以降出すとなると工夫が必要そう。
その他の続編では、
「娘が一人の女として迫ってくるので本気で困る(2)」は本当に実娘による実父親攻略フラグが立ってきて震える。
「淡海乃海 水面が揺れる時(5)」もいい具合に仕上がっては来たけど、主人公勢力が実力をつけてきて、ヒリヒリする展開が少なくなってきたので保留。
「戦国小町苦労譚(10)」は投票期間内にシリーズ読み始めてすげー面白かったんだけど、10巻だけで評価すると投票までは。
「LV999の村人(8)」なんかは完結記念で入れようか迷ったけど、予定調和だったので保留。シリーズとしては非常に良かったです。完結おめでとうございます。
 
 
少女小説系もそれなりに楽しめる作品があった感じ。
「一生夢で食わせていきますが、なにか。」はパンチや派手さには欠けたけど、鈍感系少女の(ある種の)お仕事小説で好きでしたね。
「スキルが強すぎてヒロインになれません」は恋に一直線な鈍感系脳筋主人公が実にいい感じでした。
「悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。」は超王道って感じでそこまでの捻りは無かったけど、これはこれで好きでした。
続編として「勿論、慰謝料請求いたします!(2)」も楽しめたけど、1巻ほどではなかったので保留。ただ相変わらず主人公が好きすぎる。
 
 
気になっていたけど使っている電子書籍ストアの配信が遅かったり、積んでいて期間内に読めなかった辺りだと
「三角の距離は限りないゼロ(3)」「撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろ「14歳とイラストレーター(7)」「死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く(3)」
「幼なじみは負けフラグって本当ですか?」「恋愛カルテット」「お妃候補は正直しんどい」「悪役令嬢は優雅に微笑む」「あたしメリーさん。いま異世界にいるの……。」
辺りを読んでから決めたかったですね……。


新規枠

後宮妃の管理人 / しきみ彰 / 富士見L文庫
【19上ラノベ投票/9784040731674】

官吏もので、後宮もので、姉さん女房ナイスカップルもの。
どの要素を取っても楽しめる実にバランスよく纏まった良作。
後宮の妃たちが主人公に懐くところとか大好き。
妃たちだけだと円滑な関係にならなそうなところを、主人公を間に置くだけであんなに綺麗な形にスッキリ収まるところとか、妃の性格・関係性のバランス感覚が絶妙。

 
 

■ティアムーン帝国物語 / 餅月望 / TOブックス
【19上ラノベ投票/9784864728157】

やり直しから始まる処刑回避系サクセスストーリー。
前世知識を保身のために使っていたら誤解と勘違いと忖度の合わせ技が加速して、本人の評価が超高騰しつつ、何となく皆が幸せになっていのがピースフル。
前世を反省していい子になる訳ではなく、主人公の「保身と欲望に忠実なアホの子」という本質は変わらないところが良い。
処刑された前世でも特別悪い子という訳でもないんだけど、アホの子だから考えも知識も足りずに状況と周りに流されると処刑ルートに乗ってしまうんだろうね。
小物思考なアホの子だけど、そのキャラクターが愛嬌に溢れてる。かわいい。

 
 

項羽と劉邦、あと田中 / 古寺谷雉 / PASH! ブックス
【19上ラノベ投票/9784391152876】

項羽と劉邦、あと田中 (PASH! ブックス)

項羽と劉邦、あと田中 (PASH! ブックス)

今年のナンバーワンタイトル候補。
ここ数年というスパンの中でも屈指のタイトルではないだろうか?
名作タイトルに「あと田中」っていう砕けた文言をくっ付けるだけで醸し出される脱力感。勿体付けた印象のある接続詞じゃなくて、取ってつけた感じの「あと」っていう表現が素晴らしい。そのおかげで惚けた感じが出ている。

 
 

■幼なじみが絶対に負けないラブコメ / 二丸修一 / 電撃文庫
【19上ラノベ投票/9784049125245】

幼なじみが絶対に負けないラブコメ (電撃文庫)

幼なじみが絶対に負けないラブコメ (電撃文庫)

初恋と復讐の物語。
こじらせ系少年少女の「復讐」が成功したか、誰が「負けた」「負けなかった」かについては多くの人に見守って欲しいですね。
続きは出せる終わり方ではあったけど、これはこれで落としどころとしては非常によくまとまっていたので悩ましいですね。

 
 

■膝の上のJC作詞家 / てにをは / MF文庫J
【19上ラノベ投票/9784040657325】

音楽関連の作品だと、音楽補正で過大評価するラノベ読みですので。僕は。
導入としては非常に良かったし、2巻に繋がる終わり方をしていたので2巻も読みたいですね。

 
 

■つるぎのかなた / 渋谷瑞也 / 電撃文庫
【19上ラノベ投票/9784049123326】

つるぎのかなた (電撃文庫)

つるぎのかなた (電撃文庫)

結構な人数が出てくるけど、登場人物の紹介・書き分けがあまり上手くないから名前とキャラクターが一致しないし、群像劇のように色々とやろうとしている割には積み重ねが足りない描写が多いし、文章も荒さが目立つ。
ただそういった荒さの中で描かれる「強さ」「憧れ」「約束」「家族」などに込められた情念と熱量が胸に届く。
コレだよコレ。
小綺麗にまとまった作品が一概に悪いとは言わないけど、こういう荒々しい熱量はまさしくTHE新人賞って感じで大好きだ。

 
 
 

既存枠

茉莉花官吏伝(5) / 石田リンネ / ビーズログ文庫
茉莉花官吏伝(6) / 石田リンネ / ビーズログ文庫
【19上ラノベ投票/9784047354890】

茉莉花官吏伝 六 水は方円の器を満たす (ビーズログ文庫)

茉莉花官吏伝 六 水は方円の器を満たす (ビーズログ文庫)

茉莉花官吏伝 五 天花恢恢疎にして漏らさず (ビーズログ文庫)

茉莉花官吏伝 五 天花恢恢疎にして漏らさず (ビーズログ文庫)

他者を食らってただの天才は怪物へと進化してゆく。

 
 

■青色ノイズと<あこがれ>キラーチューン / 総夜ムカイ / MF文庫J
【19上ラノベ投票/9784040656267】

発売時期と投票時期の兼ね合いで、前回の投票の時に読めていなかったので2巻で投票しよう。
ラブ寄せ加速中。

 
 

■継母の連れ子が元カノだった(2) / 紙城境介 / 角川スニーカー文庫
【19上ラノベ投票/9784041082553】

実に独特な感性を持つ新キャラの告白を通して垣間見える二人の距離感が絶妙過ぎた。

 
 

■くま クマ 熊 ベアー(11.5) / くまなの / PASH! ブックス
【19上ラノベ投票/9784391152784】

くま クマ 熊 ベアー11.5 (PASH!ブックス)

くま クマ 熊 ベアー11.5 (PASH!ブックス)

今期のこのシリーズが特別面白かった訳ではありません。
好きで読んでいるシリーズではあるけど、いつも通りって感じで普段なら投票まではいかない。
それなりなのに、期間内に12巻も出てるのに11.5巻を持ちだして評価しているのは理由があってですね。
この11.5巻って、これまでの各巻に書店特典として付いているショートストーリーだけを集めた1冊だったんですよ。電子書籍特典とか特定書店とか、複数の店舗特典小説だけをひたすらに集めた。

こういう風に書店特典についているSSを集めた単行本を他の作品でもやるべきだと思うんですよ!!!!

みんながみんな、同じ文庫・単行本を複数なんて買っていらないんだからさ!!!