MEGA★ROCKS 2009 / 主催:Date FM / ライブハウス8箇所、インストア2箇所

MEGA★ROCKSは仙台市街の複数のライブハウス、店舗が連係して行われる大規模なロックイベント。
今年は新設のdarwinが加わってライブハウスは最大数の8個所。
最初はZEPPで昼の部を行い、夕方過ぎから他の7箇所のライブハウス、2箇所のインストアに話分かれて行われる形式です


そんな訳で、行ってきましたMEGA★ROCKS 2009。
イベント自体を知ったのは数年前だったけど、もう嫌がらせのようにスケジュールが合わなくて参加できず、フラストレーションが溜まってましたが今年ようやく念願の初参加。
地元でこんなに予定が合わないってこと、そうはないよな……





ZEPP SENDAI
(EG,the telephonesNICO Touches the Walls,Base Ball BearTHE BACK HORN)

昼の部。
会場に着いたのは12時半頃。2列目の真中より前目についた。
パス交換もノータイムで、あんまり列も伸びてなくて、陽射しが強くて正直もうちょい後でも良かったなぁ、と。
最終的には三列くらいになったけど、オープニングアクトはスルーの人も多かったようで、結果的にはそんなに人は多くなかった。
ほぼ時間通りに入場開始。
ZEPPの1階は柵で幾つかの区画に区切られてるんだけど、私が入場した時点では最前の区画がまだガラガラで逆に戸惑ったよ。
普段あんまり前方に行くことが無いから、今回は最前区画の後方で待機。
ダラダラしているうちに時間になって、
そうして今年のオープニングアクトが始まるのでした。



【EG】

オープニングアクトはEG。
地元の人っぽいけど、正直知らない人だった。
ギターでの弾き語りのような形だったけど、曲がどこか懐かしい感じで割と良かった。
歌自体も普通に上手く、言い方は悪いけどまったく期待してなかった分嬉しい誤算だった。



the telephones

名前は知ってたけど、曲はようつべで1,2曲聴いたくらいでよく知りませんでした。すみません。
曲を知らないからどうかなぁ、と思ったらそんなこと考えてる余裕が無いくらいのダンシング&モッシュ
突然踊り狂い始めた観客に驚いた。なるほどこういうノリか……
モッシュに揉まれ、ダイバーを押し上げ・転がし、足を踏まれ、押され、弾かれ、激突され、飛んで、跳ねて、腕を振って、あーもうロックライブに来たなぁ、と頭を切り替えてからは乗っていった。
ようつべとかで聴いた時はピンと来なかったけど、やっぱりライブで聴くと映えるバンドってあるよねぇ。




NICO Touches the Walls】

入れ替え時間の最中に、前方エリアからはある程度客が引き、余裕のある状態に。
演奏が始まってもモッシュも起きず、良くも悪くも非常にまったりしてしました。
アニメタイアップ絡みでシングルはそこそこに売れたけど、一般的な知名度が高い持ち歌がある訳でもないためバンド自体の人気が定着しておらず、熱心なロックファンが好きな系統のバンドでもないという曖昧さが客の反応に露骨に出てしまった感じかなぁ。まあ、箱が大きいってのはあるけど。
個人的には電話ズでの疲れが癒されて助かったけどね。
そんなにちゃんと聴いてるバンドでもないので、知ってる曲と知らない曲が両極端だった。
「ホログラム」は良かったよ。ベタだけど。
あ、あとMCが結構面白かった。
ちなみにセットリストは以下の通り。拾い物だけど。


■MEGA★ROCKS 2009 セットリスト(拾い物) / NICO Touches the Walls / ZEPP SENDAI

    1. そのTAXI,160km/h
    2. Broken Youth
    3. 風人
    4. THE BUNGY
    5. ビッグフット
    6. ホログラム
Base Ball Bear

多分、今回の出演アーティストの中では最も知名度が高いバンドじゃないかなぁ。
案の定、インターバルの最中に最前エリアに出てくる人が多かった。女性比率が高いのが印象的。
個人的な、好きなバンドではあるけど「とりあえずシングルA面は一通り」という程度の熱心さなので、一部分からない曲もあった。
とりあえず暫定セットリストを上げておきます。

■MEGA★ROCKS 2009 暫定セットリスト / Base Ball Bear / ZEPP SENDAI

    1. Stairway Generation
    2. changes
    3. ???
    4. SIMAITAI
    5. LOVE MATHEMATICS
    6. BREEEEZE GIRL

ライブ自体は好きな曲である「changes」も歌ってくれたし非常に良かった。
前方エリアの密度は高かったものの、特にモッシュも起こらず、「混んではいたけど過酷では無かった」という感じで落ち着いて聴けた。
激しさはなく、いかにも「聴く」という感じになってしまったのは好き好きかなぁ。
MCも非常に軽快で、いい雰囲気でした。堀之内さんがサポートメンバーとして紹介されてて笑った。そして関根さんが可愛かったよ。
来月もソロライブで仙台に来るけど、少し参加を考えてみようかしら。スケジュールや財布と相談かなぁ。




THE BACK HORN

知り合いが好きだったから、名前と存在は良く知ってるんだけど、実は曲自体はあんま知らない。
セットリストは拾い物だけど以下のような感じらしい。


■MEGA★ROCKS 2009 セットリスト(拾い物) / THE BACK HORN / ZEPP SENDAI

    1. ブラックホールバースデイ
    2. コバルトブルー
    3. 晩秋
    4. 光の結晶
    5. 無限の荒野

 (アンコール)

ライブの内容としては非常に激しかった。電話ズ以来のダイブも発生。
電話ズの時は「踊る」という雰囲気があったけど、こっちはいかにもなモッシュって感じ。
途中からもう何だかよく分からないテンションで人波に揉まれてたから、途中から曲の印象についての記憶が無い。
最前列の柵に吹き飛ばされた時は一瞬焦った。一番前の柵に取り付いたのは初めてだよ……
ぶっちゃけそんなに好きなバンドでも無いけど、ライブステージ自体は滅茶苦茶楽しかったかも。モッシュを許容できる人限定だろうけど。






darwin(阿部真央つじあやの)

ZEPPの公演が終わった後は、キオスクで飲み物とカロリーメイトを購入して軽く水分補給とカロリー補給後、トイレで用足し。
その後、椅子で一息入れてるうちに時間が無くなってきたので、すぐさまdarwinに向かう。
会場に着く頃には既に開場済みだったのでスムーズに中に。
割と空いてたので、前目のバーの前に移動。開演を待つ。



阿部真央

darwinの1組目は阿部真央。ぶっちゃけ今回の主目的の一つ。
「ふりぃ」と「伝えたいこと」を聴いて、「おー、ロックだ」と思い地味にファン予備軍やってたんですが、大分出身で東京拠点という時点でライブは諦めていたところ、今回の出演。
嬉しかった。楽しかった。
セットリストは多分下のような感じ。マージナルマンが少しだけ自信ないけど、他は間違いない自信ある。


■MEGA★ROCKS 2009 セットリスト / 阿部真央 / darwin

    1. 人見知りの唄〜共感してもらえたら嬉しいって話です〜
    2. ふりぃ
    3. 貴方の恋人になりたいのです
    4. マージナルマン
    5. I wanna see you

開演時間での客入りは、ガラガラでは無いけど後ろの方が割と隙間があり、前方でも近くの人との間に余裕のあるくらい。仙台での知名度的に完全アウェイのような状態で1番手ということを考えると健闘かな。
「伝えたいこと」がないのは残念だったけど、ふりぃではテンション上がった。
CDではピンと来なかった「貴方の恋人になりたいのです」もMCで曲のイメージの前振りがあった後に聴くとまた違った印象になるなぁ。
「I wanna see you」はサビでピョンピョン跳ねるのがすげー楽しかった。
生で観て「やっぱりあべまは格好いい」と再確認させてもらったライブパフォーマンスでした。ありがとー。




つじあやの

次の時間帯。
同時間帯に聴きたいアーティストは複数いたけど、移動してまで見たい感じではなかったのでここはdarwinにてつじあやのをチョイス。
以前にソロライブでまったり聴いた経験があるので、今回の出演者の中では数少ないライブ体験済みアーティスト。
セトリは以下の通り。本人がMCで曲名紹介してたから間違いない。


■MEGA★ROCKS 2009 セットリスト / つじあやの / darwin

    1. クローバー
    2. 風になる
    3. 頼りない天使
    4. Sweet Happy Birthday

開演後に登場してくる、眼鏡と前髪パッツンショートのお馴染みのつじあやのスタイルでなんか安心する。
年上の女性にこういうのもなんだけど凄く可愛らしい方です。
MCで「デビュー10周年」と言っているのを聞いて、「まだ10年なの?」と「もう10年?」という二つの感想が混在して何とも言えない感慨が押し寄せてきたよ……
温かで柔らかな曲調は相変わらずだったけど、ウクレレの演奏と口笛の組み合わせは独特で何度聞いてもたまらんわ……
最近、あまりチェックを入れてなかったから、大半の曲が分からなかったけどそれでも優しく迎えてくれるようなつじさんの雰囲気が大好きです。
一人暮らししてあまり実家に帰ってこない子供を迎えてくれる実家のような、そんな優しい迎え
「ロックイベントにつじあやのというチョイスはどうなん?」という意見もあるだろうけど私は全肯定する所存であります。
ただ、曲数4曲で20分そこそこで退場は早すぎると思います……そこが唯一の不満点だった。






HOOK SENDAI(e:cho)

つじさんの終演が早かったせいで、次の公演時間までやや時間があったので、途中のベンチで一息しながら移動。
公演中はいいんだけど、インターバルに入ると足や腰への負担を感じる。
まあ、この時点でZEPPオープニングアクトから6時間近く経っている訳だしね……
そんなこんなでHOOKに到着すると、「入場制限」の文字と数人の待機列が。
タイムスケジュールを見直すと前の公演はセカイイチ。ああ、そりゃHOOKのサイズなら制限にもなるわ……
前の女の子2名が入れるかどうかでやたらと焦ってたけど、さすがに次のe:choで入れないことは無いだろうと私はのんびり構えてた。
前の公演が終わり、ゾロゾロと観客が退場していき、余裕を持って入場。
……おおう、人がいねー。私が入った時点でせいぜい2,30人くらい?
こんなに人が少ないライブに来たのは、フラっとライブハウスに立ち寄って素人バンドのライブを見ることを趣味にしてた学生時代以来だなぁ。



【e:cho】

e:choは地元のバンド。
私もそんなに詳しくないけど、某イベントで見掛けて以来気になって、ようつべとかで曲を聴いて、そのうちライブに行きたいなと思ってた。
今回、いい機会なので初e:choライブ体験。
とりあえず、セットリストは以下の通り。多分間違いないんじゃないかなぁ。


■MEGA★ROCKS 2009 セットリスト / e:cho / HOOK SENDAI

    1. Fly
    2. New world
    3. 横顔
    4. シアン
    5. 星の夜

私はe:choの曲では「Fly」と「New world」の2曲が好きなんですが、その2曲がいきなり来て最初からテンションが上がる上がる。
ボーカルさんのライブパフォーマンスもかっけーし、もうちょっと盛り上がっていきたかったけど、やっぱり観客の少なさはネックだったなぁ……
腕を振り上げる人は数人しか居なくて、何だかノッて行き辛い雰囲気になってしまっていた。
ライブ向けの力強い曲が多かっただけにそこが残念。
それと、スピーカーの前にいたからか知らないけど、ボーカルのマイク音量に比べて演奏のボリュームが大き過ぎて、ボーカルの声が負け気味になってしまっていたのが気になったかな。
ただ、上にあるように微妙な点もあったけど、ボーカルの声質と曲の方向性とパフォーマンス自体は好みだ。
もう一度ライブに行ってみてもいいかもしれない。
日程の出てる11月のライブは予定が合わないけど、12月以降に予定が合えば行こう。うん。






NEO BrotherZ(School food punishment)

HOOKからは距離がある会場なので、終わってからダッシュ
仙台市街をこんなに駆けるのは久々だ。
ダッシュのかいもあって開演時間までまだ5分近く残して会場へ到着。
存在は知ってたけど、行ったことの会場なのでどんなものかと思いつつ入ってみる。
うわ、タバコくせぇ。タバコ吸わない私にとってはこの環境は辛いと思い中に入っていくと……あれ、まだ前のバンド演奏してるの?
時間的にはかなり押してるっぽいのに、大丈夫なのか?
そんなことを思いつつ物販の近くで待っていると、ようやく終了したらしく観客が帰っていく。私は会場への奥へ。
暗い。開演中でもないのに異常に暗い。何だこれ。えーと、舞台は……あっちか。
舞台まで暗い。アレ?
次のバンドの機材を準備するスタッフも移動や機材移動に手持ちライトを使い、セッティングにも手持ちのライトを使いながら作業をしてる。
もしかして、照明トラブルでもあったのかね?
幾ら古く見える会場とはいえ、いつもこんな暗さでやってる訳じゃないと思いたい。
メイン照明のトラブルで、この暗さになったというなら、時間が押してる理由も納得できる。
そんなこんなで、おしにおして開演時間から15分遅れで公演スタート。



School food punishment

ミニアルバム「air feel,color swim」の「you may crawl」を聴いて以来、地味に追い続け、「futuristic imagination」にはハマリにハマッタsfp。
ライブに行きたいと思い、久々にサマソニへ行くことも考えたくらいだったのだが、まさかこんなところで聴く機会に恵まれるとは。メガロック万歳。
あべまとこのバンドが個人的に今回の主目的ー。
開演後の客席は、そこそこ入ってるけど満席にはならなく後方に結構空きがある感じ。
今年のサマソニオープニングアクトを務めたこともありもうちょっと入ると思ったけど、存外に余裕あったなぁ。
まあ、今回のイベントに来るようなメインの層とは若干方向性がズレルのかな。
セットリストは以下の通り。


■MEGA★ROCKS 2009 セットリスト / School food punishment / NEO BrotherZ

    1. futuristic imagination
    2. you may crawl
    3. sea-through communication
    4. butterfly swimmer

曲目はメジャーどころで固めてあり無難な構成。
立ち位置がスピーカーの前で音に殴りつけられるようだったけど、やっぱり歌も演奏もうめーわ。
たった4曲だったけど、これだけでもうチケットの元を取った気分がするね!
しかし、開演が遅れなければ後1,2曲くらいは歌う予定があったのだろうか……?
もしそうなら機材トラブルが憎い……ところで4曲目くらいで突然後方のライトが付いて、一気にステージが照らされたけど、もしかしてトラブってた照明ってアレだったのかな?
まあ、色々と紆余曲折があったけどライブパフォーマンス自体は満足でした。






CLUB JUNK BOX SENDAI(UNCHAIN)

sfpの公演が遅れて次の時間帯まで余裕がなったし、その時間帯に特別聴きたいところがなったので、次の時間帯はスルー。
コンビニで水分補給して、物販でちょっと買い物して、ベンチで一休み。
移動に時間がかかることもあり、そうこうしてるうちに次の時間帯のスタートが迫るので次の会場となるJUNK BOXへ。
最近一番行く機会の多いライブ会場なので何かもう勝手知ったる、といったところかなぁ。
会場内の物販で何故かチュッパチャップスを無料配布してて、何か貰えた事が嬉しかった。
ミルク味のチュッパチャップスは初めて食べたよ。美味しかった。



UNCHAIN

夕方以降は女性が続いていたけど、ここで男性ボーカルのUNCHAIN
地元バンドでもないのに、何か仙台のライブで結構名前を見るイメージがあるなぁ……
メガロック常連で、荒吐ロックとかにも出ていることもあり、結構お客さん入ってた。
正直、英語歌詞曲が圧倒的に多いバンド、という印象しか無くあんまり曲には詳しくないからセットリストは分かりません。
ただ、ライブの内容は……良かった。
生で聴く男性ボーカルの英語歌詞でのハモリがこんなに格好良く、心を揺さぶられるとは思わなかった。
やっべー、今度CD買うかなぁ……そう思わせるくらいのパフォーマンスでしたよ。ホント。









この後、最後のセクションがあったけど、帰りの足の関係で離脱。
聴きたいバンドが無い訳じゃなかったけど、体力と帰宅の手間を考えて離脱を選択。
まあ、ここら辺は仕方ないところだよね……
でも内容としては十分すぎるくらい満足できるもので、収穫も多かった。
いや、これで前売り4200円は安いよ。安過ぎる。
今まで行けなかったことを後悔したくなるイベントでした。
MEGA★ROCKS最高。来年も行くわ。