定禅寺ストリートジャズフェスティバル 2008

簡単な説明をすると、定禅寺通りでの野外JAZZイベントを元とした野外フェス。
現在では巨大化しており、ステージは定禅寺通りだけではなく仙台市街各所に分散し、100弱のステージに、700近くのグループを集める巨大野外イベントになっている。
「ジャズフェスティバル」とは名を打ってるけど、民族楽器・ロック・スカ・ゴスペル・R&B・ポップスまで、ジャンルは何でもありのカオス
まあ、それでもやっぱりジャズ関係の扱いは、キッチリと恵まれた配置になってるし、いい扱いされてると思いますけどね。


とりあえず、そのイベントに行ってました。
見に行くのはかれこれ3年ぶりくらいかな?
就職後は予定が合わなかったり、気がついたら終わっていたりして、参加出来なかったことが多いので、今回無事に参加できて嬉しい。
二日間に渡る長時間のイベントということもあり、元々フル参加は諦めているので、無理せず負担にならないような参加スタイルです。
土曜日は他に用事があったので駅近くと青葉通りをフラっと見ただけで終了。
今回のメインは日曜日。




以下、日曜日の感想。
日曜日は朝に出発して11時過ぎくらいに仙台市街に到着。
アーケード街をフラフラしながら、イベント名にある定禅寺通りへ。
ステージは市街地全域にあって、定禅寺通りだけでやってる訳じゃないけど、やっぱりジャズから入りたいと思うのでJAZZの主戦場・定禅寺通りから始めたい。
当日は天気雨気味で、雨がぱらついていたので、傘を差しながら街路樹の下を中心にフラフラあるく。
まず係の人がいるテントへ行って、カンパして、スケジュールやステージ配置が書いてるパンフレットを受け取る。
パンフの中身を見ながらどこに行くか考えつつ、耳を澄ませば各所から聞こえてくる楽器音、ボーカル、この音楽に溢れる空間が素晴らしい……
ジャズに関しては素人だし、演奏については偉そうに語れるほど知識無いから、ここでは演奏の上手い・下手については語るつもりは無い。
基本的に私は生音なら何でも楽しめてしまう安い聴衆なんで、こういったライブではどこいっても楽しめてしまう。
管楽器のリズムに乗ったり、ジャズというよりソウルっぽい力強い歌声に感動したり、しっとりと聞かせるナンバーに聞き入ったり。
普段はジャズに縁遠い生活をしてる自分でも、生演奏の圧倒的な存在感ってのはやっぱり凄いと思いますね。
ライブハウスの熱気と密閉された空間に満ち溢れる音の波、体に叩き込まれる音の衝撃も好きだけど、やっぱり野外ライブもいいものですよね。演奏者との距離感が凄く近く感じられる。



そんな感じでジャズを楽しんだ後は、西公園の方に移り、他のジャンルの音楽を聞きに行く。
その時間帯の西公園だと、ゴスペル、ロック、スカ、民族音楽辺りが見れました。
ゴスペルは、やっぱりアレだけの多人数がハモるとカッケーですよ。年齢とか関係なくイカス。
ロックは、普段聞きなれてることもあり、多少良し悪しが分かるところではありますが、やはり生演奏マジックの前では些細な問題で、やっぱり楽しい。
スカは好きなジャンルなものの、ボーカルの声質が好みに合わなかったのが残念。
そして、西公園で一番印象に残ったのは「和太鼓」でした。大人数編成で打ち鳴らされる和太鼓により演奏はまさしく圧倒的な迫力。体の芯に響く音色により興奮は、もう一種のアトラクションのようでしたよ。
あーもう、ジャズフェスに「和太鼓」という余りにミスマッチな組み合わせなのに、何でこんなに格好いいかなぁ。コンチクショウめ。
そんな感じで、西公園ではステージを巡回しながらジャズ以外の音楽を聞きつつ、屋台で腹ごしらえしたりして、楽しんでました。
インド風フライドチキンとかタイ料理とか食ってたけど、本音を言えばペルシャ料理のケバブサンドっぽい奴が食べたかったなぁ……丁度その時間帯に行列が出来てて、1人当たりの待ち時間が長かったのが悔やまれる。
そんな感じで楽しんで、ある程度満足したらもう一度定禅寺通りの方へ。



定禅寺通りから、勾当台公園に行ったり、多少アーケード街に入ってみたり、残りの時間は定禅寺通り周辺を散策する。
どこを歩いていても聞こえてくる音楽が非常に素晴らしい。楽し過ぎる
ただ、朝からずっと歩き詰め立ちっぱなしで疲れたこともあり、最後にジャズを聴いて夕方頃には切り上げる。
ラストステージが聴けないのは残念だったけど、夜には親の用事に付き合う約束だったしね。
そんなこんなで、日中から音楽に塗れた一日が終わったとさ。




最後に。
このイベントの素晴らしいところを一つ挙げろと言われたら、まず挙げるのはイベントの観客層だと思う。
イベントに行って、周りを見渡せば分かるんだけど、とにかく平均年齢が高い
若い人も勿論いるんだけど、いい年したおじちゃんやおばちゃんの方が多いくらいで、孫がいるような年頃の、一見音楽なんか興味なさそうな人達もごく普通にいる。
普段生演奏を聴くライブハウスのような場所だとどうしても若い子が中心な分、この幅広い来場者の年齢層はある意味感動的。
まさしく、「市民が育てた」イベントというのを実感させる要素だと思うんですよね。
こういう地元の人達に支えられたからこそ、これだけ大きなイベントに成長した。あーもう、本当にいいイベントだなコンチクショウ、と思いましたよ。
個人的には、観光で仙台七夕に来るくらいなら、このイベントに来ることをオススメしますね。
少しでも音楽に興味ある人なら、このイベントに来て楽しめないはずがない。もうちょっと全国的な認知度が上がってもいいイベントだと思います(ジャズ界隈ならある程度の知名度があるんだろうけど、仙台七夕辺りと比べた場合の一般的な知名度ね)
そんなこんなで、やっぱり今年もすげー楽しいイベントでした。
来年も是非行きたいところです。忘れないようにチェックしないとね……