暴風ガールズファイト 2 / 著：佐々原史緒 / 絵：倉藤倖 / ファミ通文庫

暴風ガールズファイト 2 (ファミ通文庫)

佐々原史緒のスポ根ラクロス小説シリーズの2巻。

正式にフルメンバーが揃ったラクロス部が合宿して、大会に出場する話。
勝利の喜びと、敗北の悔しさが入り混じった胸を突き刺す鮮烈な1冊でした。
大会の展開に燃える。下手なご都合主義じゃない、スポコンストーリーの熱さがある。
そして、合宿→大会と「ラクロス部」としての段取りを進めながら、個人のドラマをきっちり描く手腕に脱帽。
姉妹の確執から歩み寄りに至る流れにちょっとホロリときた。
後は、フルメンバーになるということで更に登場人物が増えるものの、濃いキャラクター設定のおかげでしっかりと書き分けられている点が、前巻に引き続き素晴らしい。登場人物が多いと、誰が誰だか分からなくなることが多いのに、それが無いという一事を取っても非凡さを感じます。
このラクロス初心者集団がどのように成長していくか、今後が楽しみすぎる。早く次巻出ろ。