グロリアスドーン(1) 少女は黎明に唄う / イラスト:四季童子 / HJ文庫


庄司卓による新シリーズにして、HJ文庫でのデビュー作。
オーケー、「○○を完結させてから新シリーズ始めろよ!」とかいうテンプレートのような批判は最早する気も起きないぜ。


戦艦型宇宙人とコンタクトした後の世界を舞台に、何だか偉そうな戦艦少女と出会うことになった少年の話。
一種のボーイ・ミーツ・ガールもの。ガールは戦艦少女だけど。
「裏事情」がありそうな雰囲気バリバリで、1巻から早速伏線を張っている内容が庄司さんらしい。伏線や裏設定バリバリな作品は割と好きなんだけど、庄司さんの場合は伏線回収前に途中でシリーズが止まってしまうから性質が悪い。
まあ、近年の庄司さんらしく軽目の文章で読み易かったし、ヒロインの戦艦少女のキャラは好みだったけど、それ以上引き込むものは無かったかな。
ストーリー的には全然進んでおらず、何がメインストリームになるか判然としないし、まだまだ評価はコレからと言った作品。
ただ、「ドリル」に男のロマンを感じる特定層にはプラスアルファの評価を貰えるかもね。個人的にはドリルにはさほどのロマンは感じない性格なんで、そこら辺は割とどーでもいいですが。


しかし、フルメタ以外で四季さんのライトノベルイラストは久々に見た気がする*1

*1:カレイドスコープの少女」が印象に残っている