イチゴ色禁区 / イラスト:支倉十 / 角川スニーカー文庫


第10回スニーカー大賞奨励賞受賞作。
巷ではロリ小説としての風評が先行しております。


退魔仕事を生業とする家系に生まれた主人公と、親戚少女の年の差コンビがとある事件に巻き込まれる話。
設定面はそこそこ作ってあるけど新鮮味が無い
「退魔」という仕事に独自の概念をかぶせてあるけど、単に分かりづらくなってるだけのような気がする。
文体は最近ポツポツと見られる饒舌一人称系なんですが、正直下半身思考とセクハラ発言が同居するどこまでも軽い主人公の造形が好きに成れない。
「生意気でおませな少女」な相棒少女も、うーん、あんまり可愛いとは思えなかったし、キャラクター面では楽しみは無かったかな。
ぶっちゃけストーリーはそんなに面白いものではなかったので、上記のように設定面やキャラクター面で楽しめなかった時点で、かなり読むのがキツカッタ。
うーん、今のところこの作品を「ロリ小説」として楽しめる人が、この作品の読者としては勝ち組な気がする。
私には合わないかも。まあ、暫く様子見かな。