アガルタ・フィエスタ！ (３) アトランティス・アタック！ / イラスト：双龍 / 電撃文庫

アガルタ・フィエスタ! (3) (電撃文庫 (1291))

遅々として進む、鈍足刊行シリーズもようやく3巻目。

イセリナの妹が現れたことから起こる、一連の事件の話。
うーん。何とも言えない。
アルシアと椎奈の友情とかは割と良かったんだけど、その他の部分が微妙かなぁ。
そもそも「リセットされたアルシアが何度も同じようになる」と独白する部分が不自然に聞こる。幾らリセットされるとは言え、そんなに何度も何度も同じような性格形成を繰り返すものなのかね？
それと、今回大きくクローズアップされた「下位のアイテムは上位のアイテムに『絶対に』適わない」という縛りは、戦闘時の駆け引きをつまらなくしてる気がするなぁ。
これまでのシリーズでは最も戦闘シーンの楽しさが無かったし。やっぱり変な駆け引き無しに、秘宝の乱発でデタラメなバトルをしてた方がこの作品に関しては楽しいと思う。
それと後半の「救出」にいく流れが、トントン拍子に行き過ぎてご都合主義感を感じてしまったよ。うーん、コミカル路線ならこのくらいの軽さでいいんだろうけど、下手にシリアス展開されるとこの辺が気になってくる。
後、一番気になったのはやっぱりラストの急展開だよなぁ。
伏線が無くは無いんだけど、う、うーん。なんかすっきりとしないラストだった。
いや、終わり方としてはアリだと思うんですが、やっぱり刊行スピードが遅い状態であんな「あからさまにつづく」みたいな終わり方されるのが微妙に感じる理由なのかな。
あんな終わり方をした以上は、次の巻が出来るだけ早くお願いします。

……しかし、改めて見直すと何か文句ばっかりだな。
いや、そこまで悲惨という訳じゃない、とは、思うん、です、が……うーん、どうだろ？（煮え切らない）
まあ、少なくとも1，2巻よりは全然楽しめなかったことは確かかな。