空ノ鐘の響く惑星で〈8〉 / イラスト:岩崎美奈子  / 電撃文庫

空ノ鐘の響く惑星で〈8〉 (電撃文庫)

空ノ鐘の響く惑星で〈8〉 (電撃文庫)


打ち切りラインを越えて、安定した発刊ペースとクオリティを維持し続ける良作シリーズ。
ただし、1冊辺りの進行が遅いので、積読して貯めて一度に2冊というペースで読んでいます。


隣国の侵攻を迎撃する話。
久々の「戦争」で、楽しかったには楽しかったんだけど、如何せん怪鳥が強過ぎて戦術・戦略面的な楽しさに欠けた。
いかにして敵軍勢に立ち向かうかじゃなくて、いかにして敵怪鳥に対処するかというのが、戦争の中心になってるのが何とも。
正直、ゲリラ戦による足止めの方が、戦略的見地に立っていて面白かった。
一方で、フェリオ・ウルク・リセリナの関係は、予想以上にあっさりと納まるべきところに納まって、ちょっと肩透かしを食らった感は否めない。
まあ、でも幸せ展開は嫌いじゃないので、これはこれで納得はしていますけどね。