順位 | 名前 | 国名 | SP得点 | 技術要素点 | 演技構成点 | 転倒減点 | 滑走順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | COHEN Sasha | USA | 66.73 | 35.33 | 31.40 | 0.00 | #29 |
2 | SLUTSKAYA Irina | RUS | 66.70 | 36.21 | 30.49 | 0.00 | #18 |
3 | ARAKAWA Shizuka | JPN | 66.02 | 35.93 | 30.09 | 0.00 | #21 |
4 | SUGURI Fumie | JPN | 61.75 | 32.61 | 29.14 | 0.00 | #27 |
5 | MEISSNER Kimmie | USA | 59.40 | 34.20 | 25.20 | 0.00 | #2 |
6 | GEDEVANISHVILI Elene | GEO | 57.90 | 33.25 | 24.65 | 0.00 | #13 |
7 | HUGHES Emily | USA | 57.08 | 31.71 | 25.37 | 0.00 | #15 |
8 | ANDO Miki | JPN | 56.00 | 29.12 | 26.88 | 0.00 | #14 |
9 | ROCHETTE Joannie | CAN | 55.85 | 28.87 | 26.98 | 0.00 | #5 |
10 | MEIER Sarah | SUI | 55.57 | 30.69 | 24.88 | 0.00 | #17 |
11 | KOSTNER Carolina | ITA | 53.77 | 26.25 | 28.52 | 1.00 | #28 |
13 | LIASHENKO Elena | UKR | 52.35 | 27.47 | 24.88 | 0.00 | #26 |
18 | SOKOLOVA Elena | RUS | 46.69 | 21.13 | 25.56 | 0.00 | #11 |
アメリカ・日本勢が躍進。女王スルツカヤ顕在。ダークホース・エレンの大健闘。
という感じの結果に終わりましたね。
競技自体は非常にレベルが高く、ミスをした選手が振り落とされる展開。
特に上位3人の66点台というのは、2004年以降のシーズンにおいては2005年にスルツカヤの出した70.22に次ぐ得点。
つまりはここ2年間で2番目のハイスコアを3人がたたき出したことになる。
このように上位三人が通常のレベルならトップに立てるだけの最高に近いパフォーマンスを見せた、レベルの高さは素晴らしい。
この時点で既にハイレベルな争いだが、4位の村主にしてもパーソナルベストに迫る61.75という演技を見せ、上位3人の隙をうかがう位置に立つ。
抜けた点数を出しているはずの3人でも、ミスをした瞬間に村主に抜かれメダル圏内から落ちる可能性がある緊迫感のある状況になってる。オモシレー。
メダル有力候補が実力通りの高いパフォーマンスを見せたため、演技構成点で点数を稼げない各国の若手選手には苦しい状況になったが、その中でも上位に残ったシニア実績の少ない若手選手に共通するのは、技術要素点の高さである。
特に5位のキミー・マイズナー、6位のエレン・ゲデバニシュビリの技術要素点は4位の村主を上回る点数だったのである。
その中でもキミー・マイズナーの演技は素晴らしかった。
2番滑走という、その日の得点の基準にされるため若手にとっては不利な滑走順にも関わらず、3-3回転コンビネーションジャンプを成功させるなど、全体的にレベルの高い技が組み込まれた演技は想像以上にハイレベルで驚いた。
エレン・ゲデバニシュビリも若さ溢れる清々しい演技だったし、これらの若手選手が知名度や実績が大きく影響する演技構成点によって、いまいち延び切れなかったことは残念で仕方ない。
ただ、今回の演技で注目されるはずなので、FSでの演技構成点の上積みは期待してもいいと思いますけどね。
一方で、安藤やカロリーナ・コストナーなどの、若くしてメダル候補と注目された選手達は不甲斐ない演技に終わってしまった。
FSで技の難易度を上げることを発表した安藤だったが、その挑戦をする前に勝負が決してしまった感がある。
ジャンプが生命線の選手が、転倒こそしなかったものの肝心のコンビネーションジャンプで明らかにバランスを崩すなど、今シーズンを通して見受けられる本番での弱さが思いっきり現れてしまっている。
ポジティブに考えるなら、コレで守るものが無くなった訳だから、FSで4回転や高難易度の大技に挑戦しやすくなったとも言えますけどね。FSでは思い切った演技に期待したい。
まあ、仮に博打に勝ったとしても、上位4人のうち2人以上が大崩れしないとメダル圏内にはどう考えても届きませんが。
コストナーに関しては、プレッシャーに負けたのかなぁ、という印象を受ける。
安藤と同様にコンビネーションジャンプでの失敗、それも転倒してしまったため減点を食らう形になった。
演技構成点では、何と上位4人に次ぐ5位の点数を得ていただけに、ジャンプ失敗による技術点の低さと、転倒による減点は非常に痛かった。上位3人とは10点以上の差を付けられてるため、メダルは厳しいかもしれないが地元の星として、FSでの巻き返しを図れるかどうかに注目。
それと個人的には、好きな選手であるリアシェンコの伸び悩みが悔しい。10位には入って欲しい選手なだけに、FSではベテランらしい妙技を見せてくれることを信じています。
フィギュア完全制覇を目指すロシアの一角ソコロワに関しては、まあ、こんなものかなぁ、と。
ヨーロッパ選手権とかで好成績なのは知ってるんですが、私が見たことのあるソコロワは体の硬さが目立つ地味な選手なので、強いイメージが無いのです。
容姿云々とかを抜きにすればそんなに好きな選手でも無いですし。
まあ、色々と思うところはありますが、SP終了時点で金メダルの可能性が残ってるのは素直に喜ばしくも楽しい展開ですよね。
特に、個人的な贔屓選手の荒川が想像以上の高得点で、日本人トップ・メダル圏内の3位に位置してるなんて感無量ですよ。荒川がここまでパーソナルベストを更新してくるとは嬉しい誤算。
このままミス無く行けば、荒川・村主のどちらかでメダルが取れそうなので、プレッシャーに負けずにFSも頑張ってほしいものです。
マスコミによる過熱報道がプレッシャーにならないことを祈りますよ。
しかし、安藤は予想していたとはいえ不甲斐なかったなぁ(苦笑)
まあ、他にも語りたいことは色々ありますが、まだSPが終わっただけなので残りはFSが終了した後にでも。
でもまあ、ジャッジスコアがアップされた時には、点数の解析をするかもしれませんが。
とりあえず、明後日のFSも楽しみだ。