七人の武器屋 レジェンド・オブ・ビギナーズ / イラスト:今野隼史 / 富士見ファンタジア文庫


第17回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作
辺境紳士の中の人がイラスト初挑戦ということも興味惹かれる一作。


商売に関しては素人の十代7人組が、共同オーナーで武器屋を始めるお話。
最初読んだときの印象は、強烈にTRPGを思い出した
何かキャラのやり取りや、話の展開・雰囲気がTRPGリプレイを彷彿とさせる。
そもそも、中世風ファンタジー世界で、仲間になった7人がそれぞれの特技・個性を使って問題に立ち向かう、これぞまさしくTRPGの醍醐味そのもの
更に、問題解決のために冒険に出かけるところなんて、どうしても「クエストパート」を入れたがるTRPGシナリオのイメージなんですよね。
いやいや、実に懐かしい富士見系ファンタジーで、派手な面白さは無いけど懐かしくしみじみと楽しめる作品でした。
昔の、コミカルタッチのソードワールドノベルや、TRPGが好きだった人にオススメしときたい。