青春時計 / イラスト:櫛衣けい / 富士見ミステリー文庫

青春時計 (富士見ミステリー文庫)

青春時計 (富士見ミステリー文庫)


3章に分かれて描かれる主要登場人物3人の視点を、それぞれ別の作家が書いて一つの物語を構成するという斬新な試みの小説。


ストーリーは、それぞれが秘めた思いや秘密を抱えながらも、大時計の修理をするという話。
夢や恋に対して真剣に向き合う少年・少女の姿がどこまでも青春まっしぐら。青い春だなコンチクショウ
自分の学生生活を思い出してその落差に苦笑いしながら読んでましたよ。
3人の作家の文章が混じるとどうかなと思ったけど、文章の違いとかは気にならなかったし、青春小説として充分にまとまった内容にはなっている。
ただ、強烈な「青春色」以外で、特にコレという部分は無い。正直なところ、割と地味な話。
青春を感じたい人にはいいかもしれないけど、個人的には琴線に触れることは無かったかなぁ。