仮面山荘殺人事件 (講談社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 1995/03/07メディア: 文庫購入: 22人 クリック: 362回この商品を含むブログ (112件) を見る


先日、ふとしたことで名前を聞いたので試しに買ってみた。


あー、いかにも東野さんが書きそうな話だなぁ。
東野作品の「ある閉ざされた雪の山荘で」と雰囲気や系列が似通ってるから、その印象がより一層強い。
いわゆる「最後のどんでん返し」があるタイプの作品なんだけど、「ある閉ざされた〜」の方を読んでたせいで、最後のオチもいまいち琴線に触れなかった。
何だか、二番煎じの印象が拭えなかったのが、微妙に感じた原因か。
ただ、実に無駄の無い構成、正統派の展開は好感が持てる。
このページ数で、この完成度っていうのがさすがベテラン作家。
それと、いいか悪いかはともかく、どこまでもミステリとしての型にはまってる作品なので、ミステリとしての雰囲気は十分に味わえる。そういう意味では既存のミステリファン向けなのかな?
ただし、上で言ってるように東野さんの同系列作品を読んでると、ミステリファンでもちょっと辛い。
まあ、東野さんの入門編としては悪く無いと思います。