- 作者: 天樹征丸,さとうふみや
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
数年ぶりに読んだ金田一少年の小説版。こんな作品出てたんですね。
新装版を除けば、この作品ノベルス版としては一番新しいのかな?
まあ、新しいと言っても2001年の本ですが。
「殺戮のディープブルー」発売後、一年半以上経ってから出てたという不安定な刊行ペースのせいで、出てたことさえ知らんかった。
中味は……何だろね。コレ。単純に面白くないや。
金田一が呼ばれもしないのにしゃしゃり出てたせいで、事件が起きたようなものなので、探偵の傲慢さが滲み出てて後味が良くない。
トリックやアリバイも、トリックとも言えないようなグダグダ感が何ともはや。
「二つの側面」「二つの事実」みたいな発想自体のは悪くないけど、調理の仕方で失敗してる感じ。
「邪宗門」も、単にウンチクぶりたくて持ってきたように思えてしまうしなぁ。こういう単なる「知識」がキーワードになって、進むような作品ってあんまり好きじゃない。
天城原作探偵作品のミステリ要素の劣化は、探偵学園辺りからだと思ってたけど、ここから既にその兆候はあったんだなぁ、としみじみ思ってしまいましたとさ。
吸血鬼伝説も低調だったし、探偵学園に引き続き金田一少年も既に賞味期限切れなのかね。やっぱり。