金田一少年の事件簿 邪宗館殺人事件 マガジンノベルス

金田一少年の事件簿 邪宗館殺人事件 マガジンノベルス


数年ぶりに読んだ金田一少年の小説版。こんな作品出てたんですね。
新装版を除けば、この作品ノベルス版としては一番新しいのかな?
まあ、新しいと言っても2001年の本ですが。
「殺戮のディープブルー」発売後、一年半以上経ってから出てたという不安定な刊行ペースのせいで、出てたことさえ知らんかった。


中味は……何だろね。コレ。単純に面白くないや
金田一が呼ばれもしないのにしゃしゃり出てたせいで、事件が起きたようなものなので、探偵の傲慢さが滲み出てて後味が良くない
トリックやアリバイも、トリックとも言えないようなグダグダ感が何ともはや。
「二つの側面」「二つの事実」みたいな発想自体のは悪くないけど、調理の仕方で失敗してる感じ。
邪宗門」も、単にウンチクぶりたくて持ってきたように思えてしまうしなぁ。こういう単なる「知識」がキーワードになって、進むような作品ってあんまり好きじゃない。


天城原作探偵作品のミステリ要素の劣化は、探偵学園辺りからだと思ってたけど、ここから既にその兆候はあったんだなぁ、としみじみ思ってしまいましたとさ。
吸血鬼伝説も低調だったし、探偵学園に引き続き金田一少年も既に賞味期限切れなのかね。やっぱり。