BLACK BLOOD BROTHERS 5 / イラスト:草河遊也 / 富士見ファンタジア文庫

特区の秘密がカンパニーにバレテ協定種族と人間が揉める話。
いきなり1年後に飛び、緩やかな特区での1年は短編集で補完する構成かな?
協定種族と人間の間に不和が生まれたり、ミミコ嬢が理想を訴え首切られたりと、物語は新しい展開を見せるけど、「状況」を作り上げるのに終始してる印象。
とにかく、大きな戦いに向けて状況を整えるための繋ぎとしては、意味のエピソードではあると思う。
ただ、エピソード的には派手さに欠け、見せ場のシーンがある訳でもなく、物語的には盛り上がりはいまいち。
最後のゼルマンの台詞はちょっと格好良かったけどね。
まあ、今回の巻を足場に、次の巻が面白くなってくれれば、と期待する。