このメンバーで勝てないとなると、本当にコーエンにとって金メダルは鬼門なんだなぁ、ということをしみじみ感じてました。
トリノでミスった後半を無難にこなしたと思ったら後半に崩れ始めていき、両足着地などの信じられないミスを連発。転倒とかならともかく、こういうミスが出るってのはプレッシャーに弱い証拠かなぁ……
いやはや残念だ。このまま金メダルに縁の無い天才で終わってしまうのかねぇ……
村主・中野は致命的ではないものの、ジャンプの難度が下がってしまうミスが出てしまったのが痛いなぁ。
二人とも、ミスの無い演技をして相対的に順位を上げるところが強みなだけに、そういったいいところが出なかったのが悔やまれる。
でもまあ、村主はベストリザルトだったし、中野は初挑戦で5位は立派。
銀メダルと、来年の3枠を確保できたんだから文句は無いわね。
しかし、村主の銀メダルは可能性大だと思ってたけど、まさかその上に立つのがキミー・マイズナーだとはね……
まあ、意外では会ったけど確かにマイズナーの演技は素晴らしかったなぁ。
失うものが無い挑戦者として、若さ溢れる勢いある演技で、質の高いジャンプをバンバン決めていく姿はソルトレークのサラ・ヒューズを彷彿とさせた。
スピンやステップも、もう難度とかじゃなくて見てて奮い立つようなパワーを感じるもので、まさにワクワクする演技だった。
今回のような生き生きとした演技が継続できるか分からないけど、今回のことが切っ掛けになって一気に化ければ面白いんだけどね。
しっかし、やっぱりアメリカは選手の層が厚い。
キミー・マイズナー、エミリー・ヒューズ、アリッサ・シズニーと10台に世界レベルで戦える有望株が揃ってるしなぁ。
バンクーバーに向けてライジング・パワーハウスの最大のライバルはやっぱりアメリカか。
今回の大会で、ロシアの女子シングル世代交代失敗を一層強く感じたし、このままだとロシアは辛いだろうなぁ。
今回、ロシア勢で上位争いが出来たのが26歳のソコロワだけだったし……年齢的に次回が辛いスルツカヤの2番手がソコロワっていう現状は厳しい。
いやいや、新しい時代と世代交代について考えさせられる大会でしたよ。本当に。
