世界ジュニア選手権 女子シングル

浅田真央はSP2位
トリプルアクセルでの過回転による、2回目のジャンプ難易度低下などが響く。
ユナ・キムがトップ。澤田6位、武田16位




さて、フィギュアのプログラムというのは、どんな要素を入れられるのか・入れないといけないのかがちゃんと規定されています。
シニアでもジュニアでも、SPのジャンプ要素は3つありますが、ジュニアの規定は当然シニアと違っています。
どういう違いがあるかというと、



●シニアの場合
1.アクセルジャンプ:2回転
2.ステップからのジャンプ:3回転
3.ジャンプコンビネーション:2回転と3回転。または3回転と3回転


●ジュニアの場合(グループA 2005-2006)
1.アクセルジャンプ:2回転
2.ステップからのジャンプ:2回転または3回転のルッツ
3.ジャンプコンビネーション:2回転と2回転。または2回転と3回転



以上のようになります。
このうち、「ジャンプコンビネーションのジャンプは、単独ジャンプと異なるものでなければならない」とか細かい規定はありますが、基本的には上の通り。
3-3のコンビネーションが禁止されいるので、ジャンプが得意な選手でも点数を稼ぎにくくなっています。
そして、ステップからのジャンプは後ろ向きからの踏み切りになるし、アクセルジャンプは2回転までとされているので、仮にトリプルアクセルを組み込む場合は(シニア・ジュニアを問わず)コンビネーションの一発目に入れるしか無い
これは当然、単独トリプルアクセルよりも難易度が上がるので、これまで挑戦する人が皆無だった訳です。
とりあえず、浅田嬢世界初おめ


ただし、現ルールでのSPでのトリプルアクセルは非常にリスクの高い挑戦。
現に2回目のループジャンプが1回転になり、基礎点で-1.0。それでも基礎点で8点あるけど、GOEも低くなるだろうからリスク対効果を考えると辛いものがある。
正直、もうちょっとトリプルアクセルからのコンビネーションの精度を上げるか、SPでの3Aが解禁になるまでまった方がいいと思いますね。
まあ、とはいっても今回のSPに関しては、むしろルッツジャンプがどう判定されたか気になるかな。浅田のルッツはフルッツ気味なので、教本通りのユナのルッツの方が高く判定されたと踏んでるんだけど、どうなんだろう?
スピンヤステップも、ユナがレベルを上げてきたか気になるし。
あー、スコア詳細が待ち遠しい。
とりあえず、スランプ気味のジャンプ次第だけど、プログラム構成次第で逆転の余地は充分だから頑張れ浅田。



しかし、アリッサ・シズニーのTES(技術要素点)が全然伸びてませんね。
シニア実績で浅田に次ぐ選手なのに、これじゃあ普通にシニア実績が無いジュニア選手との表彰台争いになるなぁ。
GPシリーズをまぐれとみるか、調子を落としていると見るか、ふーむ。
こうなってくると、エミリーやマイズナーが出てないのが辛いな。アメリカ。
澤田はジャンプの出来次第だけど、まだ銅メダル圏内かな。武田は……まあ、初めての国際戦だし、入賞圏内を目指して頑張ってください。