空と月の王 / イラスト:ギンカ / MF文庫J

空と月の王 (MF文庫J)

空と月の王 (MF文庫J)


少女向レーベルで活躍していた作家の、少年向ライトノベル第一作目。
少女レーベルの方で20巻以上刊行されてる長期シリーズを持ってる人だから、ベテラン作家参入と言ってもいいはずなのに、ほとんど話題にならなかったところに少年向と少女向の温度差を感じる。


うん、「私は大物作家だから続巻は当然」と言わんばかりの尻切れトンボな終わり方。酷いものだ。
章ごとに「1話」「2話」とかなってたから嫌な予感はしたけど、見事なくらい何も始まってもいないし、何の区切りも付いていない
「現代文明崩壊後の文明が退行した世界を舞台にしたファンタジー」という今更珍しくも無い題材で、ただでさえ「平凡なライトノベル系ファンタジー」の印象が拭い切れないのに、終わり方まで投げっぱなしは辛すぎる。
ヒロインの少女の性格は嫌いじゃないけど、それは個人的な好みであって、客観的に見るといいところを探す方が難しい。駄目出しなら幾らでも出来るけど。
少女レーベルではベテランとはいえ、MF文庫の購買層を考えると「無名」とも言える作家のレーベルデビュー作がコレではね……1巻単位でまとまっていない時点で問題外
次の巻が出ても買うかどうか分かりません。