- 作者: 高田崇史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/01/12
- メディア: 新書
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ミステリと分類するかどうかで首を捻る、歴史ミステリ風ウンチク本QEDの第11弾。
何気にラストが袋とじされてます。
今回の話は、時系列的に「QED 〜ventus〜 熊野の残照」の直後。
前巻を上巻とすると、まさしく下巻のような内容だった。
テーマとして「三種の神器」を取り扱っているけど、それを足掛かりに記紀神話辺りのウンチクに飛ぶのはお約束。
圧倒的な知識量で隠された史実に迫り、騙りを解体し、整合・統合し、裏の歴史に切り込む。
相変わらずの、この畳み掛けるような情報量には脱帽です。
ただ、単品としてのクオリティは申し分無いんだけど、そろそろ飽きが出てきたというのが正直なところ。
元々、個人的に記紀神話はそんなに好きじゃないので、最近の記紀神話辺りまで遡る話にはちょっと食傷気味。
それでも面白いことには面白いんだけど、そろそろもっと新しい時代の話を書いて欲しいものです。
はてさて、次回の題材は何になるのやら。
ま、これからキーパーソンになりそうな新キャラが出てきたところは良かったと思いますがね。
ラスボスになって崇と対決するような展開もありそうなキャラなので、再登場がちょっと楽しみだ。