うーん、昨日・一昨日に比べて、いまいちすっきりしない一日だった。
明日は買い物に行くので、今日よりは充実した一日になると期待してますけどね。
実在の都市名・町名・地名が出てくるライトノベル
「半分の月がのぼる空」を読んでて、現実の都市である「伊勢市」がクローズアップされてたことが印象に残ったんですが、他に現実の都市名・町名・地名が出てくるライトノベルが無いか考えてみる。
とりあえず漠然と「東京」「北海道」「沖縄」などのように都道府県名だけしか書いてないような作品は除外して、市名や町名・区名くらいまで出てきた作品に限定する。
ま、舞台が「東京」とだけある作品は多過ぎるからいちいち書いていったらきりが無いし、「ラブこみっ!」のように「沖縄本島」としか書いてない作品も微妙ですしね。
なお、「秋葉原」は出てくる頻度が多すぎたから、適当に一つだけ挙げてみた。
それと抜き出すのは現代に近い時間軸の作品に限定。
(ラノベとは言いにくい作品が多いけど)二次大戦を舞台にした仮想戦記や、戦国・江戸・大正を舞台にしたような作品の地名は除外。
そして、今回は国内限定。海外都市に関してはフォローしません。
そんな条件で以下にまとめてみる。
【北海道・東北】
- 北海道日高地方 「ホーンテッド! 3」
- 主人公達が結婚式で呼ばれた牧場。
- 北海道函館市 「ノエイン」
- ハルカ達の住む町。物語の舞台。
- 青森県東津軽郡外ヶ浜町 「雲の向こう、約束の場所」
- 主人公達が高校時代を過ごした場所。
- 宮城県仙台市 「半分の月がのぼる空」
- 夏目の高校時代住んでいた町の可能性在り。根拠は下に。
【東京】
- 千代田区神田神保町 「R.O.D」
- 言わずもがな。
- 千代田区神田(秋葉原) 「乃木坂春香の秘密」
- 東京ビックサイトらしきイベント会場が出てくる(地名が出てくるかは未確認・後日確認)
- 中央区晴海 「コミケ中止命令!」
- 当時のコミケ会場の晴海見本市会場が舞台。今では建物も無いけどね。
- 墨田区両国 「つっぱれ有栖川」
- 女子相撲の作品らしく、相撲のメッカが舞台
- 江東区有明 「走って帰ろう!」
- 物語の舞台になるのが有明周辺。ゆりかもめ絡みで新橋の名前なども。
【関東】
【甲信越】
【東海】
【近畿】
- 兵庫県神戸市 「若草野球部狂想曲」
- 神戸と言う以外細かい部分は分からない
- 兵庫県西宮市 「涼宮ハルヒ」シリーズ
- 物語の舞台のモデルになった町。「北口駅=西宮北口」「光陽園駅=甲陽園駅」等。変名にはなっていますけどね。
- 京都府京都市 「戯言シリーズ」
- 主な舞台になる町。ただし、大学名などは変名になっている。
- 京都府京都市 「銀盤カレイドスコープ」
- キャンドル・アカデミアと出会う場所。京都のアイスリンクと言えば京都アクアリーナがあるけど、やっぱりアイスリンクがある都市を選んだのかな?
- 京都〜奈良 「ホーンテッド! 2」
- 修学旅行先
【中国】
- 鳥取県境港市 「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」
- 物語の舞台。ただし一部ディテールは改変されている。
- 島根県益田市 「暴君」
- 物語の舞台(『異形コレクション オバケヤシキ』収録)
- 島根県松江市 「暴君」
- もう一つの物語の舞台
- 山口県下関市 「少女には向かない職業」
- 正確には下関市沖合いにある島(架空の島?)
【四国】
【九州・沖縄】
何となく思いついたところをつらつらと書いてみたけど、意外と実名の都市名を使ってる作品って少ない印象。
ミステリや純文なんかだと実在の地名が出てくることも多いので、この辺りはライトノベルと一般文芸との違いのような気がする。
一般文芸に活動を広げている桜庭一樹作品が上記一覧に、幾つか見受けられるのが興味深い。
しかし、最近ロケハンをするような映像作品が多いせいか、アニメやゲームのノベライズが多いなぁ。
ところで四国が舞台のライトノベルは無いのだろうか。
ホラー小説なら「死国」とかぱっと思い浮かぶ作品もあるというのに……うーむ。
とりあえず、上のリストを叩き台にして、気が向き次第追加していくかなぁ。
ある程度まとまれば、観光マップもどきに使え……いや、無理か。
「半分の月がのぼる空」における夏目の高校時代に住んでいた都市に関する一考察
夏目の高校時代住んでいた場所について、具体的な地名は明記されてないが、本文中の記述によって場所を推測してみる。
キーワードとなる要素を下に列挙してみる。
以上の五点。
まずは最初の「1.」「2.」についてだが、仙台には「一高」「一女」と呼ばれる学校があります。
「イチコー(一高)」とは「宮城県仙台第一高校」の通称だし、「一女」とは「宮城県第一女子高等学校」の通称。
ちなみに「宮城県仙台第一高校(一高)」「宮城県仙台第二高校(二高)」「宮城県仙台第三高校(三高)」という男子校三つと、「宮城県第一女子高等学校(一女)」「宮城県第二女子高等学校(二女)」「宮城県第三女子高等学校(三女)」の女子高三つを合わせて、「宮城県ナンバースクール」と呼ばれることもあります。まあ、実際には地元民はあまり「ナンバースクール」なんていう呼び方はしませんけどね。
なお、上で男子校・女子高とは言ってますが、2010年度までに県内公立高校をすべて共学化するという県の方針によって、近い将来全ての高校が共学化する方向で進んでいます。個性が無くなってつまらなくなると思うんですけどね……ションボリ。
閑話休題。
この「一高」「一女」は確かに学力のレベルが高いです。両校とも県内トップクラスの進学校です。
(私の知ってる時代だと)県内高校の偏差値は、男子校の「二高」と女子高の「一女 理数科」が二強状態でした。
「アレ、一高じゃないの?」と思うかも知れませんが、ええ、仙台では「二高」の方が「一高」よりも偏差値が上です。
こうなると「その土地では一番レベルの高い『一高』」という記述に反すると思うかもしれませんが、そうではありません。
仙台は、現在では撤廃の方向に進んでいる「学区制」によって、北学区・南学区という二つの学区があり、「二高」「三高」「一女」は北学区、「一高」「二女」「三女」が南学区という分けられ方がされています。
この分け方で考えると、南学区に置いて一番レベルの高い男子校は「一高」なので、本文の記述との齟齬は無くなります。
まあ、つまり夏目氏は仙台の南学区の学生だったということになりますな。
これで、「1.」と「2.」に関する考証は終わり。
さて、次は「3.」について考えて見ましょう。
私個人の感覚的にはあまり「お嬢様学校」という気はしないんですが、一応私学で歴史の長い「お嬢様学校」と言えなくも無い女子高が幾つかあります。
その中で「S」の頭文字の付く学校としては、「仙台白百合学園」「聖ドミニコ学院」「聖和学園高等学校」辺りがまず思い浮かぶ。
学校名に「女子」が付く私学としては「尚絅学院女子高等学校」もあるかな?(お嬢様高校というよりは私学女子高の進学校というイメージですが)
特進コースは男女共学だけど、「聖ウルスラ学院高等学校(現学校名:聖ウルスラ学院英智高等学校)」もある。
聖和は平成15年に共学化したけど、夏目の学生時代ならまだ女子高だっただろうしね。
ただし「S女」みたいな言い方をする学校はあんまり無いので、ここがネックかなぁ。伏字になってるので判断が難しいところですけど。
まあ、コレに関してはグレーゾーン。
次は「4.」に関する考察。
まあ、コレに関してはそのまんまの話で、仙台にあった青葉城(仙台城)は討幕派と戦った末に明治維新後に取り壊されました。
詳しい内容について知りたい人は「奥羽越列藩同盟」とかについて調べるかしてくださいな。
なお、本件とは関係ありませんが国指定史跡になっている「青葉城跡」は、スゲー地味で見ても全然面白くない観光地となっております。
「仙台である」という推測の大きな理由が「5.」。
こちらの地図を見れば一目瞭然で、青葉城址(城址公園)の先に博物館があるという地形になっています。
「城址公園」と呼ばれる公園は数あれど、この記述に一致する城址公園はそんなに多くないでしょう。多分。
「五時の時報とともに、僕たちは博物館を追いだされた(四巻P102・10行目)」という記述も、仙台市博物館の開館時間「9:00-16:45」を見れば、納得できますし。
「五時に閉館になった」とは書いて無いし、閉館時間になってから少し間をおいて追い出されるってのも、筋が通ってないことじゃないしね。
以上の五点の根拠によって、夏目の学生時代に住んでいた場所は仙台市だと推測するものであります。
一つ一つの根拠は弱いかもしれませんが、弱い根拠でも幾つか重なればってことで。