「第19回 好きなライトノベルを投票しよう!! - 2019年下期」投票

lightnovel.jp

引っ越しのピークがやってきて1日1冊を下回った月があった割には投票に困らない程度には読めていたな、という感じで。
9~10作品当たりの候補が20作品とかで絞り切れず、作品の面白さ以外の部分で選んだ感じが否めない。
アニメ化決定作品は避けたり、このラノ上位に入るような作品は避けたり、総投票数が少なくなりがちな少女向けを優遇したり、癒着した作品をプッシュしてみたり。


次点群について。
やはり近年の流行に伴いブコメ作品が豊作
昔っから一定の人気がある青春小説のような熱のある展開を組み込んだラブコメ
その中でも「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」に代表される歳の差同居もの。
このラノ上位を取った2019上半期の「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 」に代表される、男女双方の好感度が高い状況で展開されるゆったり感じのラブコメ。Web小説発が多いかなぁ。
個人的には好みとは外れるんだけど、女性の方が年上で主人公を養うような作品も増えて来てる実感はありますね。ついに女友達の母親がヒロインとかいう作品まで出てきたし。

まあ、そんなこんなで
「カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています」
「わたしの知らない、先輩の100コのこと(1)」
「塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い」
「俺の家に何故か学園の女神さまが入り浸っている件」
辺りは好きでしたね。それなりに票数取りそう。
半同棲ものとして、
「お隣さんと始める節約生活。 電気代のために一緒の部屋で過ごしませんか?」
同居もので
「世話好きで可愛いJK3姉妹だったら、おうちで甘えてもいいですか?」
「1LDK、そして2JK。 ~26歳サラリーマン、女子高生二人と同居始めました~」
辺りはそれなりに楽しんで読んでました。
ただ、これらの作品はWeb発の作品が多いせいか、単巻での山場の作り方とか、インパクトの残し方が少し甘かった気がするのでそこで投票を保留してしまった感じ。
気になる引きの作品もあったけど、評価は続巻読んでからでいいかなぁ、ってなってしまった感じです。
その他のラブコメ系だと「友達の妹が俺にだけウザい」辺りは順当に面白かったけど、評価も高止まりした感じだし、あえてここでプッシュしなくてもいいかなぁ、って。判官びいき
なんにせよラブコメが豊作だったのはいいことですね。


その他だと
「処刑少女の生きる道」割と好きな内容だったけど、「〇年ぶりの大賞受賞作!」という看板でかなり損してしまった気がしますね。箱庭的な世界観で大賞とするにはスケール感が欠けてしまった気はします。2巻における災厄のスケール感は好きだったけど、うーん、大賞作品ならあえてプッシュする必要もないかな、ってなってしまったし、そもそも「大賞作品」ならもうちょっと宣伝活動頑張ってあげてよ、って気はしましたね。
「董白伝 ~魔王令嬢から始める三国志~」発想とかは好きだったけど、1巻はとりあえず主要キャラの顔見世感が強かったので評価は様子見
スーパーカブ」アニメ化も決まって評価定まった気がしますから、もういいかなって。
「ティアムーン帝国物語(2) ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~」最後の方まで迷ったけど、1巻に比べるとテンポの悪さがあったし、続きも出るみたいだから今回は保留。
「悪役令嬢、ブラコンにジョブチェンジします」キャラクター造形は好きだけど、展開としてはまだまだだから保留。
「追放悪役令嬢の旦那様」設定の作り方が面白かったし、反ブラック企業みたいなノリは嫌いじゃなかったけど、少し荒かったかなぁ。
「ピンク色のリトルマーメイド!」スポーツものだから個人的に推したかったけど、レースシーンの迫力の無さが致命的でしたね。
「淡海乃海 水面が揺れる時 ~三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲~」「本能寺から始める信長との天下統一」戦国物は好きなんだけど、前者は今更薦めるのもなぁ、という感じだし後者はやや軽過ぎた。
「信長の庶子」は3巻まで追いつけていないから投票できなかった。
「転生王女は今日も旗を叩き折る」凄く好きなシリーズなんだけど刊行ペースの遅さが足を引っ張っている。
異世界国家アルキマイラ」はポジティブなオーバーロードみたいで好きなんだけど、2巻はちょっと地味な展開になっちゃったね。
「あなたの歌声が、わたしを捕まえた」空気感とか好きだったんだけど、ちょっと中途半端なところで1巻が終わってしまった感じ。
「medium 霊媒探偵城塚翡翠」はミステリ界隈での評価が昨年で一番高かった作品なので、今から薦めるのもなぁ、という。
その他にも、評価が高止まりし

次点作品群についてはこんな感じ。
割と楽しんで読んでる作品は多いですね。
 
 
 

投票作品。

ここからは投票作品。
 
 

■エリスの聖杯 / 常磐くじら / GAノベル
【19下ラノベ投票/9784815603816】

エリスの聖杯 (GAノベル)

エリスの聖杯 (GAノベル)

10年前に亡くなった悪女の幽霊に取りつかれた子爵令嬢が、10年前の死の真相に迫っていくお話。
 
悪役令嬢物の一種であり、バディものサスペンスであり、百合風味。
要素のごった煮でありながらサスペンスとしての空気感の作り方が上手いので読者をグイグイ引き込む引力がある。
総合力が非常に高い作品でしたね。
1巻読み終わった後に「2巻はよ!!」ってなる人は多いかと思います。だから2巻はよ。

 
 

■ボーズ・ミーツ・ガール 1 住職は異世界で破戒する / 鵜狩三善 / レジェンドノベルス
【19下ラノベ投票/9784065170243】

SF世界の生物兵器である僧兵が異世界に召喚されて少女を救う話。
 
タイトルの一発ネタっぽい作品なんですが、これがまた良い意味で裏切られる作品
自分の存在意義と自分のやりたいことを異世界で見つけていく主人公のオショー、優しく誠実に世界を救おうとする少女、この両者のキャラクターと関係性がとにかく良かったです。
キャラクターが良ければそれだけで読ませる作品になるという好例ですね。
1冊で完結していい終わり方だったから、とりあえず1冊読んでみては。

 
 

サバゲにGO! はじめてのサバイバルゲーム / アサウラ / LINE文庫エッジ
【19下ラノベ投票/9784908588860】

サバゲにGO!  はじめてのサバイバルゲーム (LINE文庫エッジ)

サバゲにGO! はじめてのサバイバルゲーム (LINE文庫エッジ)

  • 作者:アサウラ
  • 出版社/メーカー: LINE
  • 発売日: 2019/09/05
  • メディア: 文庫

平々凡々なオタク社会人の主人公がサバゲーに出会う話。
 
元々デビューからの2作品にガンアクション要素があった作者さんらしい作品。
サバゲー入門みたいな注釈も多くて、かなり取っつきやすい作品になっています。
オタクが色々と悩みながらも沼にはまっていく流れが非常によくわかる。
そしてサバゲーシーンの緩急つけた展開が非常に上手かったですね。手に汗握る展開があった。

 
 

■コワモテの巨人くんはフラグだけはたてるんです。 / 十本スイ / ガガガ文庫
【19下ラノベ投票/9784094518146】

コワモテの主人公がやたらとフラグを立ててるのに諸事情で回収できないような状況にある作品。
 
他人の好意に気付かない鈍感系主人公はラノベの常ではありますが、その一種の「鈍感さ」に理由が付けられているところが実に良かったですね。
「いい子なのに報われていない」というキャラクターには幸せになって欲しいと思いますから、主人公が救われることを祈っています。
「金色の文字使い」もそうだったけど、僕は十本さんのキャラクター造形が割と好きなのでは?

 
 

茉莉花官吏伝 七 恋と嫉妬は虎よりも猛し / 石田リンネ / ビーズログ文庫
【19下ラノベ投票/9784047357792】

茉莉花官吏伝 七 恋と嫉妬は虎よりも猛し (ビーズログ文庫)

茉莉花官吏伝 七 恋と嫉妬は虎よりも猛し (ビーズログ文庫)

7巻目だから今更説明もいらんだろうと思う、毎回のように推しているシリーズ。
事件の導入編だったけど、主役カップルの関係性の描き方が実にラブくて良かったですね。

 
 

■諸事情により、男装姫は逃亡中! / 紅城蒼 / ビーズログ文庫
【19下ラノベ投票/9784047357518】

諸事情により、男装姫は逃亡中! (ビーズログ文庫)

諸事情により、男装姫は逃亡中! (ビーズログ文庫)

  • 作者:紅城 蒼
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/09/15
  • メディア: 文庫
兄弟のシスコン矯正のため男装して他国に逃亡する話。
 
主役カップルが凄い好きでしたね。
主人公の人好きするのに鈍感な爽やかピュアいい子っぷりが本当にもう応援したくなるんですよね。こんないい子が妹にいたらそらシスコンにもなるわ。
塩対応王子と、めげないポジティブ主人公の組み合わせも相性良過ぎて実に良いですね。
主人公の恋愛方面がどうなっていくか気になるので続編お願いします。

 
 

■最強カップルのイチャイチャVRMMOライフ 温泉旅行編:繋いだ手だけがここにある / 紙城境介 / ダッシュエックス文庫
【19下ラノベ投票/9784086313452】

VRMMO世界でイチャイチャしたり、冒険したりする話。
 
これ、タイトルが悪いのでは?
自覚・無自覚にイチャイチャしてるのでその点は間違いじゃないんですが、タイトルから想像されるスローライフ的な内容だけではなく、ちゃんとレイドバトルのようなものもあり、冒険の面白さもちゃんと描けています。
ブコメとエンタメMMO小説、両者の要素がバランスよくまとまっている。
それだけにスローライフやラブコメだけを想像させるタイトルはどうなんだろう、うーん。
まあ、ページ数もあったし読み応えがありました。
ただ、MMOのバトルなどをイメージできないと辛いかもしれない。

 
 

■お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。(4) / 凪木エコ / 富士見ファンタジア文庫
【19下ラノベ投票/9784040731025】

打ち切りにつき供養のために投票。
一区切りは付いているけど、まあ、打ち切りにつき無理矢理着地点を作った感は否めませんね。
美咲さんがラブ戦線に参戦していく展開を期待していたけどそこまで見れなくて残念です。
ラブ面での決着は丸投げされてしまって、その点でも残念感がありますね。

 
 

ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん [Disc 2] / 恵ノ島すず / カドカワBOOKS
【19下ラノベ投票/9784040730547】

実況と解説のおかげで悪役令嬢のツンデレっぷりと可愛さに気付いた人達がなんだなんだで幸せになる話。
 
2巻でバランスよくまとまっているので完結のお祝いがてら。
作品の発想が非常に良かったですね。

 
 

■探偵はもう、死んでいる。 / 二語十 / MF文庫J
【19下ラノベ投票/9784040641966】

探偵はもう、死んでいる。 (MF文庫J)

探偵はもう、死んでいる。 (MF文庫J)

  • 作者:二語十
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/11/25
  • メディア: 文庫
探偵が死んだあと、探偵の意思を継ぐ人たちが立ち上がる話。
身も蓋もなく言うと西尾維新フォロワーっぽい作品。
 
癒着関係にあるので投票しときます。
別に誰かに頼まれた訳じゃないですよ。
公平に評価したら9~10番目に入れるかどうか迷う次点群に入る感じかなぁ。
イラストを含めたキャラクター造形は今期の中でも屈指ですし、そのキャラ同士の掛け合いは非常に高いので、その点だけでも楽しめます。
ただ、味方側のキャラの強さに反して、敵側のキャラクターが弱過ぎましたね。そのせいで戦闘時のバランスが悪くなってしまった。
「能力」はともかく、もうちょっと外連味のある敵キャラの設定・性格・言動が欲しかった。
味方側のキャラクターがいいだけに、敵役・ライバル役が良ければ文句なしの投票作品なんですが。